DKテックトーク - 第5話
廃棄寸前の芝刈り機を蘇らせた性分
北部ミネソタでは10月も終わりに近づく頃、最後の暖かな週末を、自宅の庭に舞い落ちた色とりどりの木の葉を拾い集めて過ごすようになります。この最後の週末に私が芝刈りをしていると隣人が立ち寄って、私の古い芝刈り機を見ながら「そろそろ買い替え時ではないですか」と話しかけてきました。節約を心がけたいと思い、私はその隣人に、「新しい芝刈り機は高価すぎて手が出ないので、少し補修しながらあと1年は持たせるつもりです」と答えました。
その隣人の認識不足といえば、肝心なのは見た目ではなく、機能するかどうかということです。たぶん、私が中古車の激突競技に敗れたような芝刈り機を引っぱり出しているように見えたのでしょうが、実はそれは知り合いのトレーラーから引きずり降ろしたものです。その知り合いは芝刈り機を廃品置き場に運ぶつもりでしたが、私は納得できず、交渉の末に買い取りました。そして1年後には、140個の結束バンド、7本のリベットで補修し、古いヤマハのエアクリーナーを上部に固着した上で、ボンネットをもとに戻しました。しばらくして、新しいベアリング、そしてときには溶接棒の助けを借りて、作業デッキが整うようになりました。最後は新しいコンデンサとフレッシュガスです。これで手押し芝刈り機を使わずに済むようになったのです。振り返ると、多くの手間をかけたように思われますが、それよりも機械の仕組みが分かり、誰の手も借りずに機械の動きを維持できるということが大きいように思います。
少し長話をしましたが、技術畑を歩むことを選ぶような人々について少しお分かりいただけたのではないでしょうか。何も電子機器に限ったことではありません。自動車の整備士であればまず自分の車を修理することから始めたでしょうし、メンテナンスに取り組む人は自宅の電球を自分で交換することでしょう。自分で何かを作り上げたり修理したりすると、抗しがたい満足感が得られます。まったく動かなくなったものを元通りにした、あるいは廃品置き場から装置とかを救い出した経験があれば、以下のコメント欄でぜひお聞かせください。
それでは、Digi-Keyに加えられた新しいコンテンツをいくつかご紹介しましょう。
(画像提供:Trenz Electronic)
ZynqBerryをご存じでしょうか?聞き覚えがない、なかなか見つからないという方のために、これはTrenz ElectronicのTE0726としても知られていて、XilinxのZynq SoCを使用するRaspberry Pi Model 2 Bであることをお知らせしておきます。EEWikiでは、Taylor R.がZynqBerryを使い始めることについて語っており、使用可能なリソース、ダウンロード、構成などを紹介しています。
TheCircuitでは、Eric H.がCarlo GavazziのSCTL55スマートコンフィギュレータに関する有用な情報を公開していて、このツールを使用したセンサのトラブルシューティング方法について述べています。
Stephen Evanczuk氏は、「アイドル状態での効率的なタイムキーピングによりウェアラブル機器の電池寿命を延長」というタイトルの記事を公開しています。この記事では、基本的なタイムキーピングとその効率化を図る方法が述べられています。消費電流はウェアラブルデバイスで重要部分なので、多くの場合に消費者が購入を決める基準になります。アイドル時のバッテリ寿命の管理は非常に重要であり、同氏の記事はあなたの次のプロジェクトに役立つことでしょう。
Paul B.は、TechForumでCable Gland Difference – PG vs NPT vs Matric(ケーブルグランドの違い、PG、NPT、Matricの対比(ネジの違い))のタイトルで情報を公開しています。この記事では、さまざまなネジのピッチと角度の例が取り上げられています。
はい、それ売ってます!
Digi-Keyサイトであまり知られていないカテゴリの1つに、コンピュータ機器があります。このカテゴリのアイテムは、たとえば抵抗器と比べて多くはありませんが、いくつかの魅力的なアイテムがあります。CH Productsの各種ジョイスティックとスロットルクアドラント(1040-1006-ND)はそういったアイテムに相当します。
(画像提供:CH Products)
また日常的なモニタ、トラックボール、またはコンピュータのマウスなどのアイテムも用意されています。一段上のレベルを目指す人向けには、サーバアクセラレーションカード、たとえばIntelのDK-ACB-10AX1152AESなども用意しています。
Digi-Key Electronicsの近況
つい最近、Digi-KeyはMaker Faire Romeに出展しました。Digi-Keyのビジネスエコシステム開発担当ディレクター、David Sandysは、「Digi-KeyはMaker Fairesへの出展に意欲的ですが、それには多くの理由があります。出展の楽しみの1つは、当社が日常的にサポートしているメーカーに会えることです。各社が当社の製品を使用して作成、発明したあらゆるクールな製品について話を聞くことができます。このようなイベントで出会う才能豊かな人々に強く刺激されて、毎年より多くの製品を提供し、お客様のイノベーションをさらに後押ししているのです」と語っています。詳しくは、Maker Faire Romeのプレスリリースをご覧ください。
お読みいただき、ありがとうございます。また私が執筆するどのコンテンツでも、ディスカッション、質問、ご意見ご要望は大歓迎です。画面下にコメントを入力いただいてもよいですし、Digi-Keyについての質問があれば気軽にメールをお送りください。次号でお答えしたいと思います。
-ロバート
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