NPIブログ - Omron Automation - 予知保全

機械のリアルタイム予知監視:コスト削減の効果的な方法

予防保全または過剰保全は、旧来の機械のダウンタイムを防ぐことを目的とした標準的な手法ですが、「問題ない」部品の交換を推し進めることによって大きなコストが発生する可能性があり、交換部品が以前の部品よりも優れているという保証もありません。「故障したら修理」のアプローチよりは優れていますが、どちらの手法も修理とダウンタイムの観点から見て高コストとなります。

予知保全ソリューション向けに設計されたOmron Automationの幅広いデバイスやシステムにより、運用中の必要不可欠な機械をより長い保全サイクルで稼働させ、修理時間と技術者の労働をさらに削減することができます。過去数十年間で少しずつ根付いてきた予知保全(PdM)では、現場またはリモート(IIoTソリューションや配線コストを削減するためのワイヤレスネットワークを使用)で、継続的にリアルタイムの情報を提供するセンサやその他監視デバイスを使用します。

PdMシステムでは、重要な機械部品がその時点で実際にどのような状態になっているかを監視することで、保全が必要かどうかを判断します。データ収集と故障検知は故障の予知と予防の重要な要素であり、より信頼性の高い機械とシステムにつながります。コスト削減の他にも、工場の安全性が高まり、人員または環境にかかわる事故の可能性が大きく低下します。

OmronのS8VK-Xシリーズ パワーサプライ、K6CMシリーズ モータ状態監視機器、K6PM温度状態監視機器の例(左から右)。(画像提供:Omron Automation and Safety)

例として、OmronのS8VK-Xシリーズ パワーサプライは、効果的なPdMアプリケーションにおいて、DC電圧、DC駆動電流、ピーク電流の監視、動作時間の記録、交換タイミングの計算を行います。K6CMモータ状態監視機器のようなその他の製品では、振動、温度、電流、絶縁抵抗(漏電)を監視します。温度監視用として、OmronはK6PM温度状態監視機器を提供しています。監視可能なその他の状態として、以下が挙げられます。騒音レベル、外観、粒子の排出、コロナ検知、圧力、潤滑剤の品質、製品不良、逸脱検知など、作業プロセスに応じて多数あります。プロセスパフォーマンスの測定とセンサによる監視を組み合わせて適切なタイミングでの保全を判断することは、協働プロセスオートメーションシステム(CPAS)のオペレーションモードです。

予知保全プログラムでは、動作中の測定で学習した、または既知の部品データと比較することにより、電気的、機械的な異常を探り、報告します。このプログラムでは、データ収集と分析を自動化し、適切な場所に24時間365日のリアルタイム状態監視を提供することで、即時精査できるようにする必要があります。Omronの予知保全向けデバイスは、これらのプログラムを現実のものとするために設計されています。

著者について

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DigiKeyのテクニカルコンテンツ開発者であるDon Johanneck氏は、当社に2014年から勤務しています。最近現在の役職に移動し、彼はビデオの説明と製品の内容を書くことを担当しています。Donは、DigiKey奨学金プログラムを通じて、ノースランドコミュニティ&テクニカルカレッジのエレクトロニクステクノロジ&自動化システムで応用科学の準学士号を取得しました。彼はラジオコントロールのモデリング、ヴィンテージの機械の修復、そしていじくり回すことを楽しんでいます。

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