LoRaWANを使った農業モニタリング範囲の拡大
農業用IoTプロジェクトは、ワイヤレスプロトコルの選択により、範囲、費用、可用性などの点で大きな違いが生じる可能性があります。一般的に使用されているプロトコルの1つは、LoRaWANです。これには多くの理由がありますが、中でも重要なのは、長距離低電力ネットワークを、非常にコスト効率の良い方法でセットアップできることです。このプロトコルは、Wi-Fiが簡単に利用できない場所や、複数のセルラー契約プランの利用によってコスト効率が良くない場合に最適です。
もう1つ決めなければならないことは、データを収集する頻度です。継続的なモニタニングが必要でしょうか、それとも断続的レポートで十分でしょうか?ほとんどの場合、電力要件の都合により、農業用IoTアプリケーションには断続的なデータ送信が最適です。
VolleyBoast VoBoには、最大3個のセンサを接続できます。(画像提供:VolleyBoast)
DigiKeyのサプライヤの1社は、LoRaWANネットワーク上で動作する農業用IoTアプリケーション向けの優れた製品とソフトウェアを提供しています。VolleyBoast社は、データ収集の最適な頻度を特定するのに役立ち、使いやすいデバイスとデータ確認用のソフトウェアを提供しています。VoBoというデバイスは、市場に出回っているほぼすべてのセンサで動作し、最大3個のセンサを接続できます。そのノードは、頻度、データのローカルバックアップ、イベントによってトリガされた場合、ウェイクアップするようにプログラムされています。次にシステムに必要なものは、MultiTech社のConduitというデバイスです。Conduitは、屋内モデルのほかに、屋外での使用に適したIP67定格モデルも用意されています。Conduitは、数百個のVoBoからデータを収集しながら、VoBoを管理し、Ethernet、セルラー、または衛星伝送を介してデータをAzureクラウドに転送することができます。データがAzureクラウドに到達すると、VoBoカスタマーポータルへ転送されます。MicrosoftのAzureクラウドプラットフォーム上に構築されたVoBoカスタマーポータルは、センサからのデータを安全なデータベースに保存し、データを処理/分析して、アラートやアラームを設定できるようにします。
この設定は、様々な理由で農業の現場でメリットがあります。たとえば、手動による測定やレポートの必要性が最小限になるため、他のプロジェクトに人員を再配置することができます。さらに、予知保全により潜在的なダウンタイムが低減されます。問題の通知が速くなるため、応答時間も速くなり、情報が増加することで、稼働時間、作物の成長など、様々な面を改善することができます。
全般的に、農業用IoTソリューションに使用する製品を決定するのは困難なことかもしれませんが、難しく考える必要はありません。ここでご紹介したようなシステムを使用すると、開発時間を最短化し、データの分析や提示を簡素化できます。このように、VolleyBoast製品は、現在の農業に適用可能なニーズを統合すると同時に、様々な問題に対処したり、未来の農場におけるソリューションを生み出しすためのフレームワークも構築します。DigiKeyは、VolleyBoastや他のサプライヤと連携して、これらの取り組みをサポートする製品を提供しています。詳細については、DigiKeyの『Farm Different - 今、農業が変わる』ビデオシリーズをご覧ください。

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