電磁干渉(EMI)とDC/DCスイッチングコンバータ

DC/DCスイッチングコンバータ電源は、効率やサイズの利点から、あらゆるタイプの製品の設計に組み込まれるようになっています。スイッチングコンバータを使う場合に考えられる副作用は、電磁干渉(EMI)が増加することです。電源の設計およびPCBへの物理的な実装のしかたによっては、最終製品のEMI性能に大きな影響を及ぼすことがあります。EMI性能が低い場合、規制要件を満たし、製品性能の低下に対応するための設計のやり直しで、エンジニアリング上の手間が増えることになりかねません。設計過程の早期にEMI要因および考えられる物理設計への影響を理解することは、製品開発のコストおよび時間を最小化するうえで役立ちます。

画像提供:MPS

Monolithic Power Systems(MPS)は、設計者がEMIおよび関連する設計実装上の問題を理解するのに役立つ、エンジニアリングウェビナーのシリーズを作成しました。これらの優れたウェビナーを作成したのは、EMIに関する問題を解析し解決する経験を数年積んだ、MPSのシニアフィールドアプリケーションエンジニア(FAE)達です。「Automotive EMI Demystified(自動車のEMIの解説)」では、典型的なパワー段を解析し、磁気カップリング、電流ループ、レイアウトに関するコツについて検討しています。「Pursuing an Ideal Power Supply Layout(理想的な電源レイアウトの追求)」は、PCBの面積利用計画、PCB各層の利用、銅フィラメントの使用、EMI対策に最適化した回路図およびレイアウトのケーススタディを扱っています。「Spread Spectrum for Power Supplies(電源のためのスペクトラム拡散)」は、PSU固定周波数スペクトラム、周波数およびデューティサイクルのEMIへの影響、スペクトラム拡散のEMIへの影響および実装方法を扱っています。

画像提供:MPS

このシリーズに続いて、MPSとDigiKeyが、きたる9月25日のウェビナー「Understand EMI Issues in Power Design and How to Best Mitigate(電源設計の電磁干渉(EMI)問題の理解と最良の低減方法)」で、DC/DCコンバータのスイッチング設計におけるEMIと業界動向について説明します。 MPSのシニアFAEであるChristian Kueck氏は、PCBレイアウトのEMI要因、EMI問題とDC-DC電源性能、スイッチング周波数の影響、受動部品の伝導/放射EMIへの影響、モジュール式ソリューションとディスクリート式ソリューションの比較について語ります。DigiKeyのアプリケーションエンジニアリング担当VPであるRandall Restleは、モジュール式でシステムレベルのソリューションに向けたエレクトロニクス業界の開発動向について語ります。

詳細を知るには、この無料ウェビナー「Understand EMI Issues in Power Design and How to Best Mitigate」にサインアップしてください。

著者について

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Scott Raeker氏は、DigiKeyの主任アプリケーションエンジニアです。2006年以来、同社に在籍し、ワイヤレス分野でのお客様を支援を主な仕事としています。彼はエレクトロニクス業界で35年以上の経験を持ち、ミネソタ大学で電気工学の学位を取得しています。余暇には、歴史的な農家の修復を楽しんでいます。

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