Amazon AVS用VocalFusionステレオ開発キット
Amazon AVS用のXMOS VocalFusionステレオ開発キット(DigiKey品番:880-1130-ND)は、Amazonが提供するAlexa Voice Service(AVS)の「遠距離音声キャプチャと処理」アプリケーションの開発を支援する、Raspberry Pi専用の開発キットです。「遠距離音声キャプチャ」技術は、「スマートデバイスに遠くの人間の音声(通常1m~10mの距離)を認識させることを目的としています。」Amazon AVSの技術により、音声認識システムを 「トレーニングする」必要はありません。このシステムは、すぐに使用できます。
図1:Amazon AVS用のXMOS VocalFusionステレオ開発キット。(画像提供:XMOS)
キット内容:
- 4個の無指向性マイクロフォンのリニアアレイ:最大180°キャプチャ、「部屋の端」での使用に最適
- 低ジッタオーディオクロック
- 設定可能なユーザー入力ボタンとLED
- I2SオーディオおよびI2C制御コネクティビティ
- USB電源(オプションでUSB2.0デバイスのオーディオおよび制御コネクティビティ)
- 40ピンRaspberry Piインターフェースケーブル(ピン配列については図3を参照)
キットに含まれていないが必要なもの:
- Raspberry Pi – DigiKey品番:1690-1025-ND
- 電源アダプタ(最小2A推奨) – DigiKey品番:1690-1022-ND
- SDカード(最小16GB推奨) – DigiKey品番:1582-1004-ND
- スピーカ
- USBキーボード
- USBマウス – DigiKey品番:CH969-ND
- HDMI入力付きモニタまたはRaspberry Piタッチスクリーン – DigiKey品番:1690-1007-ND
- HDMIケーブル – DigiKey品番:Q396-ND(1690-1007-NDを使用する場合は不要)
- インターネットに接続可能なEthernet接続
VocalFusionステレオ開発キットのブロック図を、図2に示します。以下を含みます:
- VocalFusion XVF3500ボイスプロセッサ
- 別基板上の4個のMEMSマイクロフォン
- 電源供給用のマイクロUSBコネクタ(オプションでUSB2.0デバイスの接続も可能)。
- I2SおよびI2C制御コネクティビティ用の拡張ヘッダ
- 4個の汎用押ボタンスイッチ
- 13個のユーザー制御LED
- 低ジッタクロック源
- xTAGデバッグアダプタ用のxSYSコネクタ
図2:VocalFusionステレオ開発キットのブロック図。(画像提供:XMOS)
XMOSは、わかりやすいセットアップガイドを提供しています。注意点として、40ピンのPiコネクタにはキーが付いていないため、コネクタが正しく配置されているかどうか、もう一度確認する価値があります(図3参照)。
図3:RPiの40ピンコネクタ。(画像提供:XMOS)
Raspberry Piのピン配列の詳細については、図4を参照してください。
図4:Raspberry Piケーブルのピン配列。(画像提供:XMOS)
Raspbianのインストール
こちらのリンクから、Raspbian Stretchをダウンロードしてください。
SDカードスロットまたはUSBアダプタを介して、SDカードをコンピュータに挿入します。
以下の手順に従って、ダウンロードした画像をSDカードにインストールしてください(使用しているOSに応じて):
Linuxターミナル
- Ctrl-Alt-Tで、新しいターミナルウィンドウが開きます。
- コマンドプロンプトでlsblkと入力して、SDカードのアドレス(/dev/mmcblk0、/dev/sdb、または類似のアドレス)を取得します。
- sudo dd if=/dev/zero of=/dev/mmcblk0 bs=1M count=10と入力します。
- unzip -p 2018-06-27-raspbian-stretch.zip | sudo dd of=/dev/mmcblk0 bs=4M conv=fsyncと入力します。
- 注意:2018-06-27という日付は異なる可能性があるため、自身のダウンロードに適した日付を入力してください。
- 画像が書き込まれるまで待ってから、ディスクを取り出します。
Mac OS
- ターミナルを開きます。
- diskutil listと入力して、SDカードのディスク(disk3やdisk4など)を探します。
- sudo diskutil eraseDisk FAT32 Raspbian /dev/disk3と入力します(ディスク番号が正しいことを確認してください)。
- sudo dd bs=1m if=2018-06-27-raspbian-stretch.img of=/dev/disk3 conv=syncと入力します。
- 画像が書き込まれるまで待ってから、ディスクを取り出します。
Windows
- Windowsインストールetcher.ioをダウンロードします。
- Etcherを実行して、2018-06-27-raspbian-stretch.zipを選択します。
- SDカードドライブを選択します。
- 「Flash」をクリックします。
- 画像が書き込まれるまで待ってから、ディスクを取り出します。
Amazon AVSのインストールと設定
こちらのリンクからRaspberry Piクイックスタートガイドにアクセスして、必要な依存関係をインストールし、Amazon AVSを稼働させるまでの手順をご確認ください。この作業が終わったら、sudo reboot と入力してください。
Amazon AVSの実行
- avsrunと入力します。
- テストするには、「アレクサ、今何時ですか?」と言ってみてください。
リファレンス:
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