KingstonのIronKey製品でデータを保護

Kingston Technologyは、強力なデータ保護を必要とする政府機関、企業、中小企業、個人にハードウェア暗号化されたUSBドライブを世界中に供給しているリーダー企業です。2018年、KingstonはIronKeyを買収しました。これにより、政府が出資してきたIronKeyが持つ強力なセキュリティの遺産がKingstonにもたらされました。現在、Kingston IronKeyドライブは、世界各国でクラス最高の暗号化ストレージソリューションとなっています。

多くのメディアは、顧客の個人情報の漏えいに焦点を当てていますが、企業にとって価値のあるデータは、それだけではなく、設計データ、知的財産、ソフトウェア/ファームウェアなど、他にも多くの種類があります。このような設計および工業製品のデータは、DigiKeyなどの工業製品ディストリビュータにとっては、そのお客様に帰属するものです。そこで、DigiKeyは、KingstonとIronKeyのお客様の大切なモバイルデータを保護するために、Kingston IronKey USBドライブと外付けSSDの提供を開始しました。

組み込みのお客様にもご利用いただけるようになったIronKeyドライブとしては、Windows/MacOSベースのVault Privacy 50(VP50)、OSに依存しないキーパッド、Vault Privacy 80外付けSSD(VP80ES)、Keypad 200 USBドライブがあります。

すべてのIronKeyドライブは、Advanced Encryption Standard(XTS(外付けSSD)モードではキー長は256ビット)を使用した、最高のハードウェアベース暗号化機能を備えています。また、ランダムパスワード攻撃からの保護機能や、デジタル署名されたファームウェアによるBadUSBからの保護機能も搭載しています。ランダムパスワード攻撃からの保護機能は、攻撃者がパスワードを推測することを防ぎ、最終的にはドライブから暗号キーを消去して、すべてのデータを完全に削除することになります。

また、どのドライブにも、使いやすいように、マルチパスワードオプションが用意されているので、1つのパスワードを忘れたことによるアクセス不能を防ぐことができます。VP50およびVP80ESドライブでは、従来の複雑なパスワードにパスフレーズモードが追加されています。このモードでは、覚えやすく、しかも非常に安全な、より長く強力なパスワードを作成することができます。

IronKey VP50 USBドライブは、わかりやすいグラフィカルインターフェース(例:目のシンボルを押すと、入力されたパスワードを目視確認できるので、タイプミスによるイライラを解消)を備えているため、macOSやWindowsのユーザーに向いています。VP50は、8GB~256GBの容量があり、暗号化方式が適切に実装されていることを認証するFIPS 197認定をNIST認定ラボから受けています。

IronKeyの外付けSSD VP80は、OSに依存せず、480GB~1920GBの大容量があります。直感的に操作できるタッチスクリーンを備えているほか、キーパッド付きドライブでは珍しいメニュー方式のインターフェースも備えています。また、FIPS 197の認証を取得しています。

Keypad 200 USBドライブはOSに依存せず、8GB~128GBの容量が用意されています。物理的なキーパッドインターフェースを持ち、他と比べて小型で持ち運びがしやすいのが特長です。耐タンパー性など、軍用グレードの高いセキュリティレベルを意味するFIPS 140-3レベル3の認証を申請中です。

これらのドライブはいずれも、キーパッドがWindows/MacOSエコシステム外の機器(例:USB大容量記憶用のインターフェースを持つ機械やプリンタなどの機器)に役立つため、設計や製造の用途に適しています。設計、製造、フィールドサポートのさまざまなシナリオに応じて、いろいろなユースケースがあります。

最新の設計データを保護、暗号化するための信頼できる確実なソリューションをお探しなら、DigiKeyのWebサイトにあるKingstonのサプライヤセンターにアクセスして、同社の最新、最先端の技術情報を入手されることを是非おすすめします。

著者について

Image of Richard Kanadjian

Richard Kanadjian is currently the Business Manager of Kingston Technology’s Encrypted USB unit. He joined Kingston in 1994 and has served the company in a variety of roles for both the Flash and DRAM divisions. Among his many positions, Mr. Kanadjian was a field applications engineer in the company’s strategic OEM division, where he helped build relationships with leading PC and chipset manufacturers. Prior to his current role, Mr. Kanadjian was part of the SSD product engineering department helping develop and support Kingston’s enterprise SSDs on both a technical and customer level.

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