新製品発見 - OmronのモーションコントローラとSTMicroelectronicsの開発システム

DigiKeyは、ボードレベルの電子部品が必ず見つかるワンストップサイトであり続けてきました。しかし、最近では、「完成品」と見なされている産業用オートメーション機器を幅広くサポートするようになってきました。今日は、産業用オートメーションに焦点を当てて、いくつかの製品を紹介したいと思います。

OmronNXシリーズは、PLC(プログラム可能なロジックコントローラ)を使用した4軸モーションコントローラの一式です。90年代、私は機械メーカーで働いていましたが、高度なモーション制御を作成することは非常に困難でした。1つの軸から別の軸に辿る機能での問題や、1つのPLCによるカム動作から別のPLCによるカム動作への遷移を実装する機能での問題が、よく発生しました。Omron NXシリーズは、これらの機能をEtherCAT(Ethernet for Control Automation Technology:制御オートメーション技術用Ethernet)とともにユニットに組み込んでいます。これにより、ユニット間の接続が可能となるため、1台の4軸制御ユニットで実際には8軸まで制御できるようになります。これは完成品であり、箱から出してすぐに実装することができます。OmronのPLCの詳細については、スコット・リーカー(Scott Raeker)氏のブログ「OmronのNX1P2高機能モーションコントローラ 」を是非お読みください。

一方、自分で機械を開発して製造したいというお客様には、STMicroelectronicsの開発システムNucleoがあります。Nucleoシステムは、重要な作業に集中できるように、設計に利用するボードを積み重ねておくことができるように作成されています。PLCについては、STMicroelectronicsがX-NUCLEO-OUT01A1工業用デジタル出力拡張ボードを用意しています。このボードは、STM32 Nucleoに直接接続することができ、高/低電圧および電流のIOとワイヤレス機能のオプションを提供しているので、このボードによって自身のプログラム可能ロジックコントローラを作成することができます。また、STMicroelectronicsが実装しているリレーラダーロジックにより、貴社のお客様がマイクロコントローラに組み込まれている機能のコードを変更することができます。Nucleoの産業用デジタル出力拡張ボードについては、リンゼイ・フォイ氏による「STMicroelectronicsのボードを使用して独自のPLCを作成する」と題した素晴らしい記事がありますので、是非お読みください。

独自のワイヤレスPLCを開発するためのガイドとして、特にSTMicroelectronicsのNucleoプラットフォームに焦点を当てた記事「カスタムワイヤレスプログラマブルロジックコントローラ(PLC)の作成」がDigiKeyのウェブサイトで公開されていますので、こちらもお読みください。

ご精読とご視聴に感謝します。

著者について

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Randall Restleは、電子部品業界で40年以上の経験があります。 DigiKeyのアプリケーションエンジニアリング担当副社長を務め、現在はセミリタイアしています。彼の経験には、熟練したアプリケーションエンジニア、技術者、管理職のチームを率い、独自の先端技術製品開発の指揮が含まれています。

個人的には、デジタル信号処理、プログラマブルロジックの実装、モーションコントロールの改善、ソフトウェア設計などを追求しています。 複数の業界の特許を保有し、IEEEのシニアメンバーでもあります。 Randallは、シンシナティ大学でBSEE、MS、MBAの学位を取得しています。

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