ニーズの拡大ともに成長するモジュール式オートメーション製品

自動化ソリューションは、多くの個人や組織の間で、複雑でコストがかかるものという認識が依然として広まっています。しかし、技術の進歩により、ますますモジュール化され、ユーザーフレンドリーなソリューションが開発されるようになりました。その結果、中小企業にとって自動化は、大幅に身近になり、導入が容易になっています。

現代の生産プロセスに課せられる要求は、絶えず高まっています。効率の向上、最大限の安全性、シームレスな品質保証は、誰もが耳にするキーワードです。しかし、個々の調整に対する柔軟性も保証されなければなりません。これにより、特に中小企業にとって重要な問題が提起されています。複雑なカスタムソリューションへの投資を回避しつつ、自動化タスクを確実に解決するにはどうすればよいでしょうか。

幸いなことに、自動化はもはや大規模なプロジェクトではありません。ほとんどの製品は、ブロックを組み立てるように組み合わせることで、カスタムソリューションを作成できます。そのようなソリューションの1つがSiemensのLOGO!ロジックモジュールです（図1）。これは産業用オートメーションへの優れた入口であり、簡単な制御タスクを効率的に行うことができます。ユーザーフレンドリーなプログラミングと柔軟な拡張性により、初心者から経験豊富なユーザーまで、あらゆるユーザーに最適です。

図1：SiemensのLOGO!ロジックモジュール：柔軟な自動化ソリューションのための小型のコントローラ。（画像提供：Siemens）

モジュール設計：自動化がビルディングブロックシステムになる

この組み合わせの特別な点は、各コンポーネントが明確な役割を持ち、それらを組み合わせることで、強力で拡張可能なシステムを構築できることです。コントロールシステムの頭脳は、SiemensのLOGO!ロジックモジュールです。コンパクトで強力なロジックユニットとして、使用されるすべてのセンサおよびアクチュエータをインテリジェントに接続し制御します。シンプルなプログラミングと組み込みのウェブサーバにより、LOGO!ロジックモジュールはリモートで容易にカスタマイズや監視が可能です。

Siemens LOGO!ロジックモジュール は意図的にシンプルに設計されており、制御システムの可能なアプリケーションと同様にモジュール化されています。制御シーケンスは、直感的なLOGO! Soft Comfortソフトウェアを使用して、ドラッグ＆ドロップで制御シーケンスを視覚的に組み立てることができます。完成したファンクションブロックは、ユーザーインターフェース上に配置され、互いに接続されます。これにより、ユーザーはコードを書かずにアプリケーションを設計できます。統合されたウェブサーバにより、試運転はブラウザーから直接実行できます。追加のパラメータもここで設定し、監視することができます。そのため、既存のプログラムの変更や拡張も、運用中に行うことができます。さらに柔軟性を高めるために、コントローラをクラウドサービスとリンクさせることもできます。そのため、リモート監視やリアルタイムのデータ分析も可能です。

効率的な生産管理のためのインテリジェントセンサ技術

ロジックユニットは、多様なセンサやモジュールで簡単に拡張でき、個々の要件に合わせることができます。たとえば、生産現場での包装監視を自動化する必要がある場合、SICKのセンサソリューションが最適です。IMX誘導センサとSensingCAM SEC100（図2）を使用すれば、監視を簡単に行うことができます。

図2：SICKのSensingCAM SEC100は、複雑な形状を確実に検出し、最高の品質を保証します。（画像提供：SICK）

SICKのIMX誘導センサは、物体の正しい位置をチェックする検出器として機能します。このセンサは、生産プロセスの現状に関する信頼性の高いリアルタイムデータを提供します。さらに、SensingCAM SEC100は目視検査を行い、正しいアライメントや包装の完全性など、より複雑な特徴を検出します。センサが即座に対象物を検出する一方で、カメラは品質保証のための包括的な画像を提供します。SiemensのLOGO!ロジックモジュールがこのデータの中央処理を行います。この組み合わせにより、不良品を減らし、既存の包装ラインに簡単に組み込むことができます。また、モジュラーシステムであるため、同じユニットで他の構成も可能です。

機械の安全システム：スマートセンサ技術による保護強化

安全性はあらゆる生産環境において最も重要です。可動部のある機械では、保護カバーや安全ゾーンを確実に監視することが特に重要です。そこで、IMX誘導センサとLOGO!ロジックモジュールが活躍します。センサは、たとえば、保護カバーが正しくロックされているか、または人が危険区域に侵入していないかなどをリアルタイムでチェックします。危険な状態が検出されるとすぐに、LOGO!ロジックモジュールが自動的に介入します。機械を直ちに停止し、危険な状態での再起動を防止し、必要に応じて警告メッセージを表示します。

このシステムは、従業員の安全性を高め、費用のかかる事故や機器への損傷のリスクを低減し、既存のシステムに簡単に後付けすることができます。

個別のソリューションから包括的な自動化まで

このシステムが特別なのは、その汎用性です。他のモジュラーシステムと同様、誰でもこのソリューションの拡張や適応が可能です。LOGO!ロジックモジュールとSICKセンサ技術により、単純な制御タスクを解決する必要がある場合でも、生産ラインの包括的な監視を行う場合でも、自動化システムはお客様の要件に合わせて成長します。

自動化はかつてないほど容易に

SiemensのLOGO!ロジックモジュールと柔軟な拡張機能の組み合わせにより、スマートオートメーションが中小企業でも実現できるようになりました。

つまり、自動化システムは、技術的に柔軟であるだけでなく、効率的な導入が可能です。コンポーネントの可用性は、計画を迅速に完成したソリューションに変える上で重要な役割を果たします。そこで、DigiKeyのような信頼できるパートナーが役立ちます。DigiKeyは、SiemensやSICKなどの有名メーカーとの緊密なパートナーシップにより、必要なコンポーネントを迅速かつ確実にお届けします。

DigiKeyは、世界有数の電子部品およびオートメーション技術のディストリビュータとして、1,440万点以上の商品をすぐに入手できる倉庫を備えています。最先端のロジスティクスプロセスとグローバルな倉庫管理により、多くの注文が即日出荷されます。つまり、必要なコンポーネントが、改修用の個々のモジュールであろうと、新しいシステム用の大量生産であろうと、迅速に生産現場に届くということです。また、メーカーとの直接協力により、最新世代の製品が常にテスト済みの最高品質で提供されます。