2025 A3フォーラム

先日、フロリダ州オーランドで開催されたA3ビジネスフォーラムに初めて出席する機会を得ました。A3やA3フォーラムをご存じない方のために、組織について少しご説明しましょう。A3はAssociation for Advancing Automationの略です。ロボティクス、AI、マシンビジョン、モーションおよび制御など、産業用オートメーションに関わる1300以上の組織を代表する北米の素晴らしい組織です。A3は毎年、トレードショー、ビジネスフォーラム、マーケティングセミナー、その他多くのネットワーキングイベントを開催しています。業界のオピニオンリーダーやイノベーターと出会い、ネットワークを広げる機会となっています。

イベントは1月20、21、22日に行われました。最初から最後まで、最高のイベントでした。基調講演には、オハイオ州立大学工学部長のAyanna Howard氏やNASAの宇宙飛行士兼エンジニアのLeland Melvin氏など、高名な学者やエンジニアが登壇しました。両者とも、それぞれのテーマを通して大いにインスピレーションを与えてくれました。Melvin氏は、この組織の革新的なメンバーたちがいかにロボティクスとAIの発展に貢献し、私たちの社会が新たな高みに到達し、かつて夢見た以上の可能性を実現させてきたかを語りました。Howard氏はAIと人間の心の交差点について述べ、さらに私たち人間がAI化された同僚とどのように関わりあうかについて語りました。病院のスタッフから工場で働く人まで、私たちがこれらの新しい同僚とどのように接するかは、私たち自身の個人的なバイアスに大きく左右される可能性があります。ITR EconomicsのAlan Beaulieu氏から、今後1年半の経済予測と私たちが期待できることについてお話を伺いました。現在の傾向から、2025年後半に業界の好況が始まり、2026年第4四半期まで続くことが予想されます。2027年には減速が見られ始め、まだ成長は続きますが、2026年のレベルには達しないでしょう。

AI、ヒューマノイド、協働ロボットの専門家によるパネルディスカッションが行われました。彼らはAIの未来と方向性、その可能性をどのように引き出すことができるかについて議論し、空想と事実を分ける手助けをしました。Robust.AIのRodney Brooks氏は、工場現場における協働ロボットの可能性を示してくれました。これらのロボティクスが、いかに労働者の生活をより簡単に、より安全に、より効率的にしているかについて実例を挙げて説明してくれました。

このイベントについては、もっと詳しくお話ししたいことがたくさんあります。先ほども申し上げましたが、今回が初めての参加でした。業界のリーダーやイノベーターたちとのネットワーキングの機会が数多くあり、参加した価値は十分にありました。A3の社長であるJeff Burnstein氏、製造業ミレニアル世代であるJake Hall氏、SICKやSchneider Electricの友人たちと話すことができ、さらにABB、Automation Ladies、その他多くの新しい友人たちと出会えたことは、本当に素晴らしい経験でした。もし機会があれば、2026年1月に開催されるA3ビジネスフォーラムへの参加を強くお勧めします。私もぜひ参加したいと思っています。そして、A3のメンバーでない方は、ぜひ入会してください。メンバーが利用できるリソースは膨大です。業界ニュースからインサイト、新製品ニュースなど、業界のどの分野に属しているかに関わらず、誰もが楽しめる情報が満載です。ネットワーキングについて話しましたが、それだけではありません。もしあなたがメンバーなら、ぜひ参加してみてください。とりあえず、5月12日から16日までデトロイトで開催されるA3のAutomate Showで皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

著者について

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Eric Halvorsonは、DigiKeyでの在籍が12年を超え、現在は戦略的プログラムのパートナーシップマーケティングマネージャを務めており、産業用オートメーション市場に重点的に取り組んでいます。2011年にNorthland Community and Technical Collegeを卒業し、エレクトロニクス技術と自動システムでAAS(応用科学系準学士)の学位を取得しています。彼は最近まで、エレクトロメカニカルの製品マネージャとして、主にスイッチ類を担当していました。空き時間には、木工細工をしたり、物を修理したり、許される範囲内でタイムアウトを楽しんでいます。

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