モノのインターネット(IoT)の消防活動への活用法

IoTとさまざまなアプリケーションに関して言えば、IoTはほぼあらゆる場所に適合します。極めて重要な役割を果たすアプリケーションの1つは、緊急消防、農村、都市、林業です。新しいIoT技術が開発されるにつれて、非常用サービスのあらゆる側面に導入され、第一対応者(消防隊、救急隊など)をより安全に保つだけでなく、一般市民の安全確保にも役立っています。

現代の消防活動は、人員と設備の安全確保にワイヤレスコネクティビティが不可欠です。このケースでは、ドローンが消防資産を追跡し、状況をリアルタイムで認識します。(画像提供:Taoglas

利用可能なさまざまなコネクティビティの選択肢について考えると、セルラー(FirstNetを含む)、Wi-Fi、衛星のすべてが思い浮かびます。利用されるコネクティビティのタイプは、アプリケーションと必要な場所によって異なります。それでは、これらのコネクティビティとアプリケーションをもう少し詳しく見ていきましょう。

セルラー

セルラーは、素早く瞬時に接続できる優れた選択肢です。現場の消防士と司令センターや派遣先との通信に利用されることが多いです。また、救急車に搭載されたモニタが患者データを緊急治療室に自動送信し、患者が到着する前に患者情報を確認できるようにすることも可能です。この即時のデータ転送により貴重な時間が節約され、その結果、数え切れないほどの命が救われることになります。FirstNetを利用することで優先接続が可能になります。都市部では、一般市民がセルラーの電波を多く利用している場合、接続が不安定になることがあります。FirstNetは緊急対応者に優先的な接続を提供し、信頼性の高い接続を保証します。FirstNetはまた、地方の部署にとっても優れた選択肢となります。接続が不安定な地域はよくありますが、FirstNetを利用すれば、その地域で利用可能なわずかな帯域幅を活用し、可能な限り最良の接続を実現することができます。

Wi-Fi

消防活動では、Wi-Fiも一般的に利用されるコネクティビティです。互いに近距離にある2台のデバイスを接続する必要がある場合、これは最適な選択肢となります。指令センターに複数のデバイスがある場合や、車両やツールの監視、ビデオ、サーマルイメージング、データ分析などを行う場合にも最適です。これによって消防士は、機器が適切に維持管理され、機能していることを確認し、煙の成分などの状況をリアルタイムで把握したり、チームメンバー間のコミュニケーションを図ることができます。

衛星

衛星には、非常に役に立つ独自の用途があります。林業関連の用途で最も多く使用されています。主な用途には次の2つがあります。

  • セルラーの通信が利用できない林業地域は数多くあります。このような場合、衛星は消防士と森林警備隊が常に連絡を取り合えるようにする上で、非常に重要な役割を果たします。
  • もう1つの主な用途は、セルラー通信が可能な地域を森林火災が通過する場合です。大規模な森林火災では、通信インフラが破壊され、セルラーによる通信が不可能になることがよくあります。

このような場合、セルラーネットワークが復旧するまでの間、衛星が代替手段となります。

まとめ

これらすべてのコネクティビティの選択肢は素晴らしいものですが、適切なコンポーネントがなければ意味がありません。最後まで見落とされがちなコンポーネントの1つがアンテナです。高品質で信頼性の高いアンテナがなければ、上記のようなコネクティビティはどれも本来の機能を発揮できず、必要な信頼性も得られません。アンテナを選ぶ際には、評価、研究、提供される設計サポート、仕様がすべて重要になります。上記の例ような重要な用途に最適なアンテナの例として、Taoglasのアンテナをご覧ください。

著者について

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2015年以来、DigiKeyに在籍するKelsie McMillinは、DigiKeyの戦略的プログラムのパートナーシップマーケティングマネージャを務めており、IoTに関連するすべての製品およびサービスに関わっています。彼女はDigiKey奨学金プログラムを通じて、ノースランドコミュニティ&テクニカルカレッジのエレクトロニクステクノロジ&自動化システムで応用科学の準学士号を取得しています。余暇には家族と「アドベンチャー」を楽しんでいます。

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