IoTとの連携による農業の変革
50年前の農家に、「畑ではトラクターが当たり前に自走する」、「自宅でくつろぎながら家畜をモニタリングできる」と言ったとしても、決して信じてもらえなかったでしょう。では今から50年後はどうかを考えると、どのような変化が起きているかは想像もつきません。技術は、それほど大きく変化し、発展を遂げるからです。マイクロコントローラやセンサは今やかつてないほど小さくなり、コネクティビティにも多様な選択肢が広がり、全く新しい技術が開発されています。

農業では、ドローンを活用する領域が広がり始めています。農家が作物の植え付けを行う場合でも、果樹や家畜の面倒を見る場合でも、ドローンはきわめて有用な役割を果たします。農家にとってドローンが役立つ用途は、地形の調査から最も効率的に収量を得られる耕作地を見分ける作業まで多岐にわたり、飛行機を使うよりも低コストで精度も優れています。これを可能にしたのは、小型化が進み入手しやすくなった部品と人工知能(AI)です。ドローンを活用する農業技術の中で、AIが果たす役割は大きくなりつつあります。カメラが捉える映像を自動的に認識し、そのデータを使い勝手のよい情報に処理する能力は、産業としての農業にとって絶大なゲームチェンジャーになります。
完全自律型の農機具は、これから農業の幅広い領域に進出するでしょう。ほぼ完全に自律稼働できる農機具はすでに実在しますが、簡単には入手できません。より高精度のGPS技術や農作業の規格に合うセンサの開発によって、自律型の農機具が発展しやすい環境は整いつつあります。その大きな利点は、生産力の増加と必要な農機具の減少にあり、いずれも利益と収穫作物の増大につながります。
また、家畜の所在追跡も様変わりしました。かつては、家畜の所在を確認するために、農家の誰かが牧場などの現場に必ず出向いていました。今では、RFID(電波による個体識別)やGPSトラッカーなどのおかげで、スマートフォンやタブレット、コンピュータなどのスマートデバイスから家畜の位置を確認できます。農家にとっては時間の余裕が生まれ、飼育する家畜の数を増やすことがでるようになりました。
DigiKeyは、幅広い製品を提供することで、このような取り組みを支援しています。マイクロコントローラからセンサやコネクティビティオプションに至るまで、DigiKeyは製品在庫から48時間以内に、世界中の多くの地域に向けて各種製品を発送しています。農業やIoT分野におけるサプライヤや研究者とDigiKeyとの関わりについて詳しくは、SupplyframeとAmphenol RFとの共同制作によるビデオシリーズ「Farm Different - 今、農業が変わる」をぜひご覧ください。
Have questions or comments? Continue the conversation on TechForum, Digi-Key's online community and technical resource.
Visit TechForum