LMX2572広帯域シンセサイザ

Texas InstrumentsのLMX2572は、内部ダブラーを使用せずに12.5MHz〜6.4GHzの任意の周波数を生成できる低電力、高性能の広帯域シンセサイザです。このPLLは、単一の3.3V電源でわずか75mAを消費しながらも優れた性能を発揮します。

デジタルモバイル無線（DMR）およびワイヤレスマイクロフォンのようなアプリケーション向けのLMX2572は、FSK変調をサポートします。ディスクリートレベルFSKおよびパルス波形整形FSKがサポートされます。ダイレクトデジタルFSK変調は、プログラミングまたはピンを通して達成可能です。

LMX2572を使用すると、ユーザーは複数のデバイスの出力を同期させることができます。また、入力と出力の間に確定的な遅延を必要とするアプリケーションも可能です。ボード上またはデバイス内の遅延不一致を考慮して、細かい粒度で位相を調整するためのオプションが提供されています。周波数ランプ発生器は、最大限の柔軟性を得るために、自動ランプ生成オプションまたは手動オプションでランプの最大2つのセグメントを合成することができます。高速の較正アルゴリズムは、20μsより高速の周波数の変更を可能にします。LMX2572は、SYSREF（JESD204B規格に準拠）の生成または反復もサポートし、高速データコンバータをクロックするための理想的な低ノイズクロックソースとなります。この構成では、基板トレースの遅延差を考慮して、微細遅延調整が提供されています。

LMX2572は単一の3.3V電源からのLDOを内蔵しているため、低ノイズのLDOを搭載する必要はありません。