TE ConnectivityのEntrelecターミナルブロック
オートメーションに対するニーズが常に拡大するのに伴い、正確で効率が良く、見分けやすいモジュール式配線接続に対するニーズは増加し続けています。装置は、迅速で効率のよい方法で、製造、組み立て、試験、設置を行い、作動させる必要があります。これは、トラブルシューティング時間の不足、配線ミス、接続不良が高くつく恐れがあることを意味します。トラブルシューティングに費やされる工数はすべて、資金損失につながる遅延を引き起こしかねません。このため、高品質で柔軟性のあるターミナルブロックに対するニーズはなおさら重要になります。TE Connectivityは最近、提供製品にEntrelecシリーズのターミナルブロックを追加しました。
ターミナルブロック選択時の考慮事項
ターミナルブロックを選択する場合、検討すべき構造がいくつかあります。たとえば、お客様のアプリケーションには何段の製品が必要でしょうか。単一フィードスルーで十分でしょうか。あるいはもっと多くのI/O(入出力)が必要でしょうか。より多くのI/Oが必要な場合は、2段型、さらには3段型のものを検討する必要があるかもしれません。多段の製品を使用すれば、技術者および技師はI/Oの数を2倍や3倍にすることができ、スペースを節約できます。これは特に、スペースが貴重なキャビネットの場合に有効です。2段型および3段型の場合は、I/Oをブリッジする方法もあります。
(画像提供:TE Connectivity)
構造を決定したら、次に問うべきはターミナルブロックの使い方です。グランド回路としてか、I/Oブロックか。あるいはセンサブロックとして使うことをお考えかもしれません。それぞれの構成によって、必要な装備は異なります。たとえば、ヒューズブロックとして使うつもりならヒューズホルダを組み込む必要があるし、センサブロックならば3線式や4線式のセンサを扱うことになります。
次に決定すべきことは、ターミナルブロックをアプリケーションに取り付ける方法です。パネルにネジ留めしますか、それともDINレールを使いますか。DINレールを使うのなら、どんなタイプですか。トップハットでしょうか。G32ですか。トップハットは最もよく使われる傾向があり、産業用オートメーションの大部分の装置に使用できます。ミニトップハットは、標準トップハットと形状が似ていますが、幅が半分の15mmです。トップハットレールの典型的な定格は、最大600Vです。
ターミナルブロックを使用した配線接続には、いくつかの方法があります。圧接接続(IDC)は、ジャケットが完全な状態のままのワイヤを挿入して行います。ジャケットを貫く2つの鋭いメタルピンチポイントの間にワイヤを押し込みます。この方法により、裸線を露出させることなく接続できます。ネジクランプは、通常は高電圧アプリケーションの場合に使われます。この方法では、より確実な接続ができ、ワイヤゲージの大きな電線が使えます。スプリングクランプには、接続を行うためにスプリングが組み込まれています。裸線を端子に挿入すると、スプリングがワイヤを所定位置にロックします。取り外すには、小型ドライバーを挿入してスプリングを解放します。これらは、ワイヤゲージの小さなアプリケーションや限られたスペースの要件があるプロジェクトで普及しています。
現在、ターミナルブロックは新しい特長を多く備えたものが用意されています。たとえば、狭いスペースで着脱ができるように、向きにさまざまな角度がついた製品を購入できます。TEのEntrelec SNKシリーズのように、プラグ式のオプションがある製品もあります。このシリーズは、予め配線したり、組み立てや分解をすばやく行えるため、変化の速い世界ではきわめて重要です。
TE ConnectivityのEntrelec SNKシリーズをご確認ください。
このシリーズには、このようなあらゆるオプションが用意されています。このシリーズは、PIスプリング(プッシュイン、スプリングモード)、プラグ式、ネジ端子、ジャンパ、絶縁アクセサリ、回路セパレータ、ワイヤマーカーなどで使用できます。

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