MicrochipのセキュアIoTセンサノード

2016年10月21日、Dynボットネットサイバー攻撃は、主要なオンライン小売業者とインターネットサービスプロバイダでの接続障害を引き起こしました。

将来の予期しない脆弱性に対処するために、ファームウェアをフィールドアップデートできるデバイスを設計するのが最善です。

ユーザーがパスワードをデフォルトのままにできるようなデバイスを設計しないことをお勧めします。また、ユーザーとして、ルータや防犯カメラなどのデバイスにデフォルトのパスワードを保持しないほうがよいでしょう。

このたびMicrochipは、Googleコアクラウドサービスとすぐに使用できるようにプログラムされたオンボードCryptoAuthenticationチップを備えたセキュアIoTセンサノードをリリースしました。

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Microchipが提供するセキュアコネクテッド開発プラットフォームのAVR-IOT WG(Microchip品番:AC164160)に使用されているマイクロコントローラはAVR ATMEGA4808です。

IoTコネクティビティはWINC1510 802.11 Wi-Fiモジュールによって提供されます。このモジュールは、通信とネットワーキングに関する多くのタスクからマイクロコントローラを解放します。

セキュリティは、Googleクラウドへの接続の成功をネゴシエートするようにあらかじめプログラムされたATECC608Aセキュアエレメントによって提供されます。

このボードは、MikroElektronikaやサードパーティのメーカーから入手できる多数のセンサや拡張ボードを利用するmikroBUS ClickBoard™フットプリントを備えています。また、0.1"ピッチのヘッダブレイクアウトにより、SPIおよびI2Cバスへのアクセスが容易になります。ボードには高分解能の温度センサと光センサが付属しています。

このボードは4つのステータスLEDで提供されます。そのうち1つはエラーステータス専用で、残りの3つにより、Wi-Fiコネクティビティ、Googleクラウド接続、データのアップロードの成功を容易にモニタリングできます。

さらに使いやすくするために、AVR-IOT WGボードはマスストレージデバイスとして見えるため、ボードをPCに接続すると、ユーザーは、構成データおよびシリアル番号を含むクイックスタートガイドやテキストファイルにアクセスすることができます。開発中、ユーザーは、フォルダにhexファイルをドラッグアンドドロップするだけで、デバイスをプログラムすることができます。

著者について

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Kristof Berg氏は技術コンテンツ開発者で、2010年からDigiKeyの一員です。彼はアノーカテクニカル大学で電子工学技術応用科学の学位を取得しています。8ビットマイクロコントローラとRFプロジェクトを専門とし、余暇には電子ベースのさまざまなタイプの音楽装置を作成しています。

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