ラダーロジックと他のPLCプログラミングオプション

初期のPLCをプログラムするには、いわゆるラダーロジックプログラミングを使用するのが最も一般的な方法でした。基本的に、ラダーロジック図は、標準的なPLCおよび実行する必要がある制御アクションの機能を図式化する方法です。たとえば、ラダーロジック図上の線には、スイッチの開閉、モータのオン/オフ、またはリレー上でのコイルの励磁を配置することができます。これらの機能は、梯子(ラダー)の段(ラング)として図式化されます。これが、「ラダーロジック」という名前の由来です。

長年、これがPLCプログラミングの標準的な方法でした。現在でも、米国ではラダーロジックプログラミングがプログラミング言語として最も好まれる傾向があります。これは、主にこの言語が簡潔であることと、制御装置業界の多くの人(特に電気技師や技術者)がこの言語に精通しているためでしょう。

最近は、IEC 61131-3規格で標準化された他のPLC用プログラミング言語もあります。(「3」は2013年に発行されたこの規格の第3部を指しています。)この規格では、基本的な2種類のプログラミング言語(グラフィカル言語とテキスト言語)が定義されています。

一般的なラダーロジック図。(図:ヌノ・ノグエラ氏、Wikimedia Commons)

この規格は、以下の5種類の言語を定義しています。

  • ラダー図 – 最初のPLCプログラミング言語で、スイッチやモータなどの回路素子を図式化します。
  • 機能ブロック図 – グラフィカルなプログラミング言語。機能は入出力の接続線を持つブロックとして記述されます。
  • シーケンシャルファンクションチャート – これもグラフィカルなプログラミング言語で、大きなタスクを小さな工程に整理するのに適しています。
  • ストラクチャードテキスト – テキストプログラミング言語。Pascalに基づいた高水準言語で、一般的な構造要素に基づいて他の言語と通信できます。
  • インストラクションリスト – テキスト言語で、アセンブリ言語によく似た低水準プログラミング言語です。

プログラミング言語はPLCメーカーに大きく依存しています。最も一般的な言語は引き続きラダーロジックですが、シーケンシャルファンクションチャートもかなり人気があります。また、メモリやプロセッサの速度不足が原因で、すべてのPLCが複数のIEC言語を実行できるわけではありません。

多くの技術者は、自然とすでに知っていて慣れたプログラミング言語を使い続ける傾向にあります。ただし、これはどの会社のPLCが採用され、そのPLCがどのプログラミング言語を使用するかにも依存しています。

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