HDMI、HDMI ARC、HDMI eARCを混在させるのは自己責任で
ホームシアターの購入者と設計者は、このフォーマット互換性の問題に注意してください。
ホームシアターの建設、あるいはホームシアター機器の設計をお考えですか?それは簡単なことではありあません。
最初の家を購入した後、妻と私は、暗い部屋にDolby Atmosのサラウンドサウンドと白い壁に映るプロジェクタを備えた完全な体験を望んでいました。演劇オタクであり、10年以上のテクニカルライタでもある私が、これから経験することになるHDMIポートの互換性の問題については、何の準備もできていませんでした。
そして、HDMIポートにはさまざまな種類があります。これはUSBと同じです。
図1:どの「ユニバーサル」シリアルバスが欲しかったのでしょうか、USB、micro-USB、それともUSB-Cですか?(画像:StarTech.com)
夢の地下シアターの建設
プランとしては、シアターはできるだけワイヤレスでシンプルなものにしたい思っていました。だから自然とSonosに惹かれるようになりました。ワイヤレス機能を備え、わずか4台のユニットで、レシーバなしで疑似的な7.1.4サラウンドを作り出すことができます。通常、このようなサウンドセットアップには、座席レベルに7つのスピーカ、1つのサブウーファ、4つのシーリングスピーカ、そしてそれらすべてをコントロールするための1台のレシーバが必要です。しかし、Sonosは壁に音を跳ね返すことで、このような体験に近づけてくれます。
Sonos Arcサウンドバーは、サブウーファとリアスピーカにワイヤレスで接続できるので、問題ありません。しかし、シアター機能を実行するには、テレビやプロジェクタからHDMIで有線接続する必要があることがすぐにわかりました。ワイヤレスであることはこれくらいにして、それはまた別の機会に。
プロジェクタからサウンドバーまでHDMIのコードが部屋を横断することはありませんでしたし、したくもありませんでした。しかし、この失敗の後、新しいものを買う前にこのセットアップを試してみるのがベストだと思いました。小型のコードでユニットをつなぎましたが、壮大な映像と音の代わりに、無音と波線が壁に映し出されました。どうやらHDMIでは不十分だったようです。
3つの物語 - 6つ、いやもっとかもしれない - HDMI
Sonos Arcには、HDMI ARC(オーディオリターンチャンネル)またはHDMI eARC(エンハンスドオーディオリターンチャンネル)の接続が必要でした。一方、私のプロジェクタにはHDMI2.0しかありませんでした。
図2:SiI9437 HDMI eARCオーディオ/ビデオ評価ボード。(画像:Lattice Semiconductor Corp)
HDMI ARCは、テレビやプロジェクタからレシーバやサウンドバーへ直接オーディオ信号を送ることができます。その考えは、全体的なケーブルの本数を減らすことです。Blu-ray、ゲームシステム、スマートTVボックスが2本の出力線(それぞれスクリーンとサウンドシステムに接続)を持つ代わりに、テレビやプロジェクタに接続するだけですみます。あとはテレビやプロジェクタのHDMI ARCポートが行います。
eARCに関しては、ほとんど同じように機能しますが、より高い信号品質、速度、帯域幅を扱うことができます。そして、調べる前に言っておきますが、eARCはARCとの下位互換性はありません。しかし、ホームシアター機器の設計者の中には、これを可能にするために選択できる人もいます。つまり、購入者であればラベルを読み、設計者であれば「親切に巻き戻してください」ということです。
悲しいことに、ラビットホールはここからさらに複雑になります。これは、購入者にとってもホームシアター機器の設計者にとっても良いことではありません。たとえば、HDMIポートにはさまざまな形やサイズがあります。標準的なHDMIコネクタはよく知られていますが、USBのようにミニやマイクロのものもあります。つまり、上記の3つのオプションで、注意すべきHDMIポートは6種類になります。
それから、HDMIのバージョンによっては使える機能と使えない機能があります。これには、ソースベーストーンマッピング(SBTM)、可変リフレッシュレート(VRR)、自動低遅延モード(ALLM)、クイックフレームトランスポート(QFT)、クイックメディアスイッチング(QMS)などの機能が含まれます。どの機能がどのHDMIと互換性があるかに興味のある方は、1.0から1.4、2.0から2.1bまでのバージョンコードを調べる必要があります。
では、私はどうやってシアターの問題を解決したのでしょうか?信号を受けて映像と音声を分離できるHDMIスプリッタを調べました。結果は完璧でした。今では、Dolby Atmosに完全対応した7.1.4サラウンドサウンドシステムに、非常に長いケーブルでプロジェクタを接続しています。
HDMIの互換性問題を防ぐ方法
完璧なシアターを設計し、オーディオとプロジェクタのシステムを購入したとき、私は「互換性の問題」という、工学的に最も古いミスに陥ってしまいました。今回、すべてのポートが標準的なHDMIサイズだったため、適切に接続されましたが、信号の共通性はありませんでした。
だから、同じ間違いをしてはいけません。ホームシアターを自分で設計する場合、あるいは自分で機器を設計して部品を購入する場合は、まず最初にHDMI Licensing Administratorのウェブサイトをご覧ください。
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