TUSB2046B 4ポートUSB 2.0 12Mbps USBハブ

Texas InstrumentsのTUSB2046Bは、フルスピードのハブとしてUSB仕様に準拠して1つのアップストリームポートおよび4つのダウンストリームポートを提供する、3.3VのCMOSハブデバイスです。このデバイスはマイクロコントローラではなくデジタルステートマシーンで実装されているので、ファームウェアのプログラミングが不要です。完全準拠のUSBトランシーバは、すべてのアップストリームとダウンストリームポート用にASICに統合されています。ダウンストリームポートは、ポートに接続されたデバイスの速度に応じてスルーレートを自動的に設定することにより、フルスピードおよびロースピードデバイスをサポートします。BUSPWRピンの構成は、バス駆動または自己給電型モードのどちらかを選択します。

GANGED入力を設定すると、ダウンストリームポート用に電力スイッチングおよび過電流検出モードが決まります。GANGEDがハイの場合、すべてPWRON出力スイッチは一緒になり、OVRCURがアクティブ化された場合、すべてのポートは電源オフ状態に移行します。GANGEDがローの場合、 PWRON出力およびOVRCUR入力は、ポートごとに動作します。

TUSB2046Bは、6MHzまたは48MHzのクロックを使用する柔軟性を提供します。TSTMODE端子の論理レベルは、クロックソースの選択を制御します。TSTMODEがローの時、内部APLL回路の出力がデバイスの内部コアを駆動するために選択されます。TSTMODEがハイの場合、TSTPLL/48MCLK入力は入力のクロックソースとして選択され、APLL回路はパワーダウンされバイパスされます。内部発振器セルはまた、TSTMODEがハイの場合にパワーダウンされます。TUSB2046Bが6MHzの水晶振動子入力を使用できるため、低EMI放射が達成されます。以下に示すように、水晶振動子を接続します。内部PLLは、アップストリームポートからデータをサンプリングし、USBクロックに使用される12MHzを同期させるために使用される48MHzクロックを生成します。低電力サスペンドとレジュームが必要な場合は、パッシブ水晶振動子または共振回路を使用する必要があります。ただし、出力をXTAL1ピンに接続し、XTAL2ピンをオープンのままにすると、6MHzの発振器を使用できます。発振器TTL出力は3.6Vを超えてはなりません。

48MHz動作では、内部発振器セルが基本周波数のみをサポートしているため、XTAL2出力を使用して水晶振動子でクロックを生成することはできません。TUSB2046Bの他の有用な機能には、容易なPCBルーティングおよびアセンブリ用の0.8mmピンピッチを備えたパッケージが含まれ、PWRONピン用のプッシュプル出力は、従来のオープンコレクタI/Oで必要とされるプルアップ抵抗器の必要性を排除し、OVRCURピンは、電圧スパイクへの耐性のための向上したノイズフィルタリングを持ちます。

応用

• コンピュータシステム
• ドッキングステーション