CC2652R7 SimpleLink™ Arm® Cortex®-M4Fマルチプロトコル2.4GHzワイヤレスMCU

Texas InstrumentsのSimpleLink™ CC2652R7デバイスは、Thread、Zigbee®、Matter、Bluetooth® 5.2 Low Energy（BLE）、IEEE 802.15.4g、IPv6対応スマートオブジェクト（6LoWPAN）、TI 15.4スタック（2.4GHz）をサポートするマルチプロトコル対応の2.4GHzワイヤレスMCUで、ダイナミックマルチプロトコルマネージャ（DMM）ドライバを使用してマルチプロトコルでの同時動作が可能です。CC2652R7は、Arm Cortex-M4Fメインプロセッサをベースに、グリッドインフラ、ビルオートメーション、小売自動化、パーソナルエレクトロニクス、医療などの分野における低電力ワイヤレス通信や高度なセンシング用に最適化されています。このデバイスは、Arm Cortex-M0によるソフトウェア無線（SDR、Software-Defined Radio）を搭載しており、複数の物理層とRF規格に対応しています。このMCUは、2,360MHz〜2,500MHzの周波数帯域での動作をサポートします。PHYと周波数の切り替えは、DMMドライバを介して実行時に行うことができます。このデバイスは、2.4GHz帯では9.7mAで+5dBmのTXをサポートし、125kbpsのBLEコード化PHYでは-104dBmの受信感度を実現しています。

CC2652R7は、RTCと144KBのRAM保持で0.9μAという低スリープ電流を実現しています。このデバイスには、高速ウェイクアップ機能を持つ自律型の超低電力センサコントローラCPUが搭載されています。たとえば、このセンサコントローラは1µAのシステム電流で1HzのADCサンプリングが可能です。CC2652R7は、ソフトエラー率（SER）の故障間隔（FIT）を低く抑え、長い動作寿命を実現しています。SRAMのパリティを常時オンにすることで、潜在的な放射線イベントによる破損のリスクを最小限に抑えることができます。TIには、製品の寿命と供給の継続性を約束する製品ライフサイクルポリシーがあります。CC2652R7デバイスは、Wi-Fi、BLE、Thread、Zigbee、Wi-SUN®、Amazon Sidewalk、mioty®、サブ1GHz MCU、およびホストMCUで構成されるSimpleLink MCUプラットフォームの一部です。CC2652R7は、32KB～704KBまでのフラッシュサイズと、ピンツーピン互換のパッケージオプションを備えた、拡張性のある製品ポートフォリオの一部です。SimpleLink CC13xxおよびCC26xxのソフトウェア開発キット（SDK）とSysConfigシステム構成ツールは、製品ポートフォリオ内のデバイス間移行をサポートします。また、SDKには、ソフトウェアスタック、アプリケーション例、SimpleLink Academyのトレーニングセッションなどが包括的に含まれています。