DRB120～DRB960 3相DINレール電源

TDK-LambdaのDRB120-3、DRB240-3、DRB480-3、DRB960-3の各シリーズは、産業用およびプロセス制御アプリケーション向けに高まるミッドレンジの3相入力DIN電源の需要をサポートします。これらのシリーズは、機能と価格のバランスに優れ、小型でありながら高い信頼性と最大96.3%の省エネ効率を実現します。電解コンデンサの温度を控えめに設定すると、通常フィールド寿命が10年間ほど向上します。このシリーズは、120W、240W、480W、960Wの4つの電力レベルで提供され、12V、24V、48V、または72Vの出力を選択できます。すべてのモデルは、容量性負荷に対応するためのブースト（ピーク）電力定格を持っています。エネルギー突入電流レベルが低いため、回路ブレーカの不用意なトリッピングを回避できます。より多くの電力を供給するため、または冗長アプリケーション向けに、ユニットを並列に接続することができます。DC Goodリレー、リモートオン/オフ、および自動配線とロボット配線用のネジ式または押し込み式ワイヤ端子を備えたモデルを提供しています。

これらのDRBモデルは、産業用機械およびシステム、従来のスイッチキャビネット、通信機器など、幅広いアプリケーション向けに設計されています。

このユニットは、350V_AC～575V_ACの広い入力範囲を持っています。120W/240Wモデルは55mm（幅）×129mm（高さ）×138.2mm（奥行）、480Wモデルは65mm（幅）×129mm（高さ）×159.3mm（奥行）、960Wモデルは100mm（幅）×129mm（高さ）×171.9mm（奥行）の頑丈な金属製エンクロージャに収められています。これにより、DINレール上に他のコンポーネントのためのスペースを確保し、コストを削減できます。入出力の配線用には、ネジ端子またはプッシュインコネクタから選択可能です。DRBモデルの動作効率は最大96.3％と高く、リモートオンオフ機能（インヒビット）使用時のスタンバイ消費電力は2.3W未満と低くなっています。これによりエネルギー使用量が削減され、システム全体のCO₂排出量が抑制されます。損失が低減すると、電源装置内の内部加熱も低下し、電解コンデンサの乾燥を防ぎ、フィールド寿命が長くなります。

大規模な電力システムまたはN+1冗長システムの場合、フロントパネルのDIPスイッチにより、並列動作のためのドループモード電流共有が可能になります。DRBシリーズは、11.4V～15V（公称12V）、22.5V～29V（公称24V）、45V～56V（公称48V）、70V～85V（公称72V）の広い調整範囲を持ち、ケーブルドロップの補正、FETのOR化、または非標準出力電圧への設定が可能です。2つのLEDインジケータに加え、リモートモニタリング用にDC OKリレーコンタクトが用意されています。インヒビットリレーコンタクトに外部電圧を印加することにより、リモートオン/オフが可能になります。

入出力間絶縁は3,510V_AC、入力～グランド間は2,210V_AC、出力～グランド間は1,390V_ACです。DRBモデルは対流冷却式で、周囲温度-25°C～+70°C（+55°C以上でディレーティング）で動作します。

このユニットは、IEC/EN/UL/CSA 62368-1、61010-1、および61010-2-201認証を受けており、低電圧、EMC、およびRoHS指令のCE/UKCAマークが付いています。これらは、EN 55011-BおよびCISPR11-Bの放射および伝導エミッションに準拠しています。また、EN 61000-3-2（クラスA）高調波電流およびIEC/EN 61000-6-2イミュニティ規格にも準拠しています。