i.MX 8ULPアプリケーションプロセッサ

NXPのi.MX 8ULPアプリケーションプロセッサは、エネルギー効率、豊富なユーザーインターフェース、ヒューマンマシンインターフェース（HMI）、セキュリティを必要とする一般消費者向けおよび産業用アプリケーション向けに設計されています。カスタマイズ可能な低電力モードの効率的なテクノロジを備えたi.MX 8ULPは、リッチな2Dおよび3Dグラフィックスと安全なエッジコンピューティングを備えた超低電力アプリケーションに最適なアプリケーションプロセッサです。

i.MX 8ULPアプリケーションプロセッサは、きめ細かな超低消費電力モード、消費電力を最適化するエネルギーフレックスアーキテクチャ、リッチな3Dおよび2Dグラフィックスをサポートする専用GPU、Linux®とAndroid™の両方をサポートするコアパフォーマンス、マルチセンサデータ処理エンジン（グラフィックス、画像、ディスプレイ、オーディオ、音声）、最先端のEdgeLock®セキュアエンクレーブにより、セキュアで接続された体験を実現します。

i.MX 6、i.MX 7、i.MX 8シリーズに搭載された超低消費電力MPUを継承するi.MX 8ULP SoCは、従来製品に比べ機能、性能、エネルギー効率が向上しています。ウェアラブル、低電力スマートホーム機器、ディスプレイ、電子書籍リーダー、産業機器など、電力、性能、標準サポート機能を必要とする様々なエネルギー効率の高いアプリケーションに利用できます。

i.MX 8ULPアプリケーションプロセッサは、高度なセキュリティEdgeLockセキュアエンクレーブの統合により、IoTおよび産業用アプリケーション向けの低消費電力アプリケーションを実現し、エネルギー効率の高いセキュアなエッジコンピューティングをサポートします。

i.MX 8ULPファミリは、スケーラブルな性能を実現するデュアルArm® Cortex®-A35コアと、プロセッサの微調整機能を本質的にサポートするために異種ドメインコンピューティング、設計技術、プロセス技術を独自に組み合わせたNXPの革新的なエネルギーフレックスアーキテクチャ実装で構成されています。

専用の電源管理サブシステムは、10種類以上の有効な電源モードの組み合わせを提供し、様々なアプリケーションで卓越した効率を実現します。このSoCは、産業用および民生用IoT市場セグメントをターゲットに、豊富なペリフェラルセットを提供します。

15mm x 15mmおよび9.4mm x 9.4mmのサンプルを使用するi.MX 8ULP EVKは、i.MX 8ULPアプリケーションプロセッサの包括的な評価のためのプラットフォームを提供し、電源レールの消費電力を測定する機能を備えています。

MCIMX8ULP-EVKおよびMCIMX8ULP-EVK9ボードソリューションは、i.MX 8ULP SoC（15mm x 15mm用のMIMX8UD7CVP08SCおよび9.4mm x 9.4mm用のMIMX8UD5DVK08SC）、LPDDR4、eMMC、PCA9460 PMIC、および電源モニタリング回路を搭載したコンピュータモジュールで構成されており、ディップカスタマイズしたベースボードの迅速なビルドにより、ユースケースの評価を迅速に行うことができます。MCIMX8ULP-EVKキットは、設計を加速するための優れた出発点となります。