SAMA5D2 MPUシステムオンモジュール

MicrochipのSAMA5D2-SOM1は、小型の片面システムオンモジュール（SOM）で、最大500MHzを実行する高性能32ビットArm Cortex-A5プロセッサベースのMPU SAMA5D27をベースにしています。SAMA5D27 SOM1は、Microchipが提供する実績あるコンポーネントの共通のセットに基づいて構築されており、ハードウェア設計やソフトウェア開発を簡素化することで、市場投入までの時間を短縮することができます。また、SOMは、メインアプリケーションボードの設計ルールを簡素化し、PCBの全体的な複雑さとコストを低減します。SAMA5D27-SOM1は、無償のLinuxディストリビューションとベアメタルCコード例で提供されます。

SAMA5D2ファミリの製品は、専門知識のレベルを問わず、非常に柔軟な設計経験を実現します。たとえば、複数の外付け部品を統合し、EMI、ESD、および信号の完全性に関する重要な設計課題を排除するSOMは、開発時間の短縮に使用することができます。顧客は、SOMをボードにはんだ付けして、生産に持ち込むか、またはSOMを、オンラインで利用可能な無償の回路図、設計、およびガーバーファイルや完全な部品表とともに、リファレンス設計として使用することができます。また、顧客は、設計ニーズに応じて、SOMからSiPまたはMPU自体へと移行することができます。顧客がどのデバイスを選択しても、すべての製品は、Microchipの顧客主導の旧式化プラクティスによって支えられています。このプラクティスにより、必要とされている限り、顧客への入手性が確保されます。Arm Cortex-A5ベースのSAMA5D2 SiPは、SOM PCBにマウントされるか、別々に利用可能で、1Gb DDR2メモリを内蔵しているため、高速メモリインターフェースの制約をPCBから取り除くことで、設計をさらに簡素化することができます。インピーダンスマッチングはパッケージ内で行われ、開発中に手動で行われないため、システムは通常速度と低速動作で正常に機能します。

このファミリは、PCIコンプライアンスを含む業界最高レベルのセキュリティを備えており、顧客が安全な設計を作成するための優れたプラットフォームを提供します。内蔵のArm TrustZone®や、タンパ検出、セキュアなデータおよびプログラムストレージ、ハードウェア暗号化エンジン、セキュアブートなど向けの機能により、顧客は、Microchipのセキュリティ専門家とともに作業を行い、セキュリティニーズを評価して、設計に適した保護レベルを実行することができます。また、SAMA5D2 SOMには、設計オプションを拡張するために、MicrochipのQSPI NORフラッシュメモリ、電源管理集積回路（PMIC）、メディアアクセス制御（MAC）アドレスを備えたEthernet PHYおよびシリアルEEPROMメモリが含まれます。MicrochipのSOMは、開発時間、ソフトウェアコーディング、およびデバッグを大幅に低減し、設計者がアプリケーションの機能に集中できるようにすることで、市場投入までの時間を短縮します。