VCO統合ADF4378マイクロ波広帯域シンセサイザ

Analog DevicesのADF4378は、データコンバータおよび混合信号フロントエンド（MxFE）クロックアプリケーションに最適な、電圧制御発振器（VCO）とシステムリファレンス（SYSREF）リタイマを内蔵した高性能、超低ジッタ、インテジャNフェーズロックループ（PLL）です。この高性能PLLは、正規化された帯域内位相ノイズフロアが-239dBc/Hz、超低1/fノイズ、超低帯域内ノイズと積分ジッタを達成できる高い位相/周波数検出器（PFD）周波数を持ちます。ADF4378の基本VCOと出力分周器は、800MHz～12.8GHzの周波数を生成します。ADF4378は、必要な電源バイパスコンデンサをすべて内蔵しているため、小型なボードでも基板スペースを節約できるすることができます。

ADF4378は、複数のデータコンバータおよびMxFEクロックアプリケーション向けに、自動リファレンスから出力への同期機能、プロセス、電圧、温度にわたるリファレンスから出力への遅延の整合機能、および±0.1ps未満のジッタフリーリファレンスから出力への遅延調整機能機能を実装することで、他のクロックソリューションで必要なクロックの調整および較正ルーチンを簡素化します。

汎用パルスリタイマ機能により、SYSREF、SYNC、マルチチップ同期（MCS）アーキテクチャのマルチチップクロックとパルスのアライメントを予測可能かつ正確に行うことができます。JESD204BおよびJESD204Cサブクラス1ソリューションは、ADF4378を、リファレンス信号とSYSREF信号のペアを分配する集積回路（IC）と組み合わせることでサポートされます。パルスリタイマ機能は、広範囲に分散されたSYSREFが、より厳しい出力クロックタイミングではなく、より遅い基準周波数タイミングのみを満たすことを可能にし、システム設計を簡素化します。シリアルペリフェラルインターフェース（SPI）で選択可能な電流モードロジック（CML）/低電圧正/擬似エミッタ結合ロジック（LVPECL）または低電圧差動信号（LVDS）のSYSREF入力とLVDS SYSREF出力により、CMLからLVDSへの信号変換が可能で、様々なコンバータのクロックとSYSREFのアライメントを簡素化できます。パルスリタイマ機能は、トランシーバのMCS信号や他のICのSYNC信号にも使用できます。

EV-ADF4378SD1Zは、フェーズロックループ（PLL）用の統合電圧制御発振器（VCO）、USBインターフェース、電源コネクタ、オンボードリファレンス発振器、伝播遅延較正パス、およびサブミニチュアバージョンA（SMA）コネクタを備えた ADF4378周波数シンセサイザの性能を評価します。出力は50Ωの伝送ラインでAC結合されており、50Ωインピーダンスの機器の駆動に適しています。EV-ADF4378SD1Zには、SDP-Sボード（別売り）が必要です。このSDP-Sにより、ACEソフトウェアによるEV-ADF4378SD1Zのソフトウェアプログラミングが可能になります。