PLCとは?

すべてのPLC(プログラマブルロジックコントローラ)は基本的に同じことを行います。それは機械プロセスの制御です。標準的なPLC機能には、モータ、ポンプ、バルブのオン/オフといった動作のタイミング、制御、シーケンシングなどがあります。

一方で、安全PLCという特別設計の専用コントローラがあります。これは、安全度水準(SIL、安全性機能により可能なリスク削減レベル)を定義する、機能安全規格IEC 62061、ISO 13849-1またはIEC 61508などの安全要件を満たすことが認証されています。

PLCの実物には、ハードウェアレベルで重要な違いがいくつかあります。この2種類のPLCの主な違いは、安全PLCには冗長性とセルフチェック機能があり、通常のPLCにはそれらがないことです。

Banner EngineeringXS26シリーズ コントローラは、最大8つのI/O拡張モジュール、26のデジタル入力、2つのソリッドステート安全出力を提供する安全PLCです。拡張モジュールモデルには、さまざまな安全入力、ソリッドステート安全出力、安全リレー出力があります。(画像提供:Banner Engineering)

もう1つの重要な違いは、入力ステージと出力ステージにあります。入力については、安全PLCは入力の状態を継続的に監視して、下流まで及ぶ問題や機械自体の問題を示す障害や動作異常を検出します。出力については、出力に接続されたデバイスと出力との間に安全回路が追加されており、何らかの障害や動作異常があった場合に外部デバイスの損傷を制限するように設計されています。

ここに示すPhoenix ContactSafetyBridge安全PLCなどの小型でフレキシブルな安全コントローラは、安全拡張モジュールに簡単に適応できます。その多機能性により、幅広い安全機能に対応します。わずか67.5mmの寸法に、20の安全入力、4つの安全出力、4つのアラーム出力、2つのクロック出力を備えます。(画像提供:Phoenix Contact)

それでは、通常のPLCを使用できるか、安全PLCが必要かどうかは、どのように把握できるでしょうか?多くの場合、設計対象の機械の安全要件は2つのカテゴリで分別されています。1つは、その機械が使用される国に応じて機械に課される安全要件が異なります。もう1つは、設計対象の機械タイプによっても安全要件が異なります。

たとえば、米国、EU、中国では、機械の安全要件が異なります。一方で産業分野別、たとえば食品および飲料産業の機械、型押プレスのコントローラ、または石油精製所のコントローラによっても、安全要件は異なります。

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