ソリッドステートリレー:基本概要

前回のメカニカルリレーのブログでお約束したとおり、今回のはソリッドステートリレー(SSR)について取り上げます。SSRの基本的な機能はメカニカルリレーと同じですが、このブログでは、SSRの内部動作や、メカニカルリレーではなくSSRを選択すべき理由について取り上げ、いくつかの用語についても説明します。

SSRを構成している主要部品は、センサ、スイッチングデバイス、カップリング機構の3つです。一般に、カップリングは光学的に処理され、制御回路と信号回路の間の電気的な絶縁を実現します。この入力により、感光性ダイオードを作動させる内部LEDがオンになります。このダイオードによって、SCR、サイリスタ、またはMOSFETがオンになり、出力ピンへのフローが可能になります。

一般にSSRはメカニカルリレーより高速です。これは、SSRでは可動部品がないため、リリース時間が大幅に短縮され、接点バウンスの影響を受けないためです。また、寿命が長く、動作音もしません。SSRの欠点としては、メカニカルリレーよりもコンタクト抵抗が高く、サージ電流による損傷を受けやすいことが挙げられます。内部スイッチングデバイスが損傷すると、リレーが機能しなくなります。

SSRに関して分かりにくいとされる点は、出力の種類でしょう。SSRは、DC、AC、またはこの2つの組み合わせを切り替えることができます。ACの切り替え方法については、ゼロクロス、比例制御、または非同期という、複数の選択肢があります。では、これらの違いについて見ていきましょう。

ゼロクロス「同期」制御電圧の印可後、リレーのスイッチは、負荷電圧がゼロボルトの境界をまたぐまではオンになりません。下記の画像では、DC制御電圧が入力に送られていますが、AC負荷電圧はライン1までは(つまり、正弦波が最初にゼロボルトを超えるまでは)出力に伝導されません。この負荷は、制御電圧がオフになった後に、正弦波が初めてゼロを超えるまではオフになりません(ライン1はオンになるポイント、ライン2はオフになるポイントを示しています)。

図1:ゼロクロスリレー(画像提供:Digi-Key Electronics)

比例制御:この場合、負荷に対して提供される電力は、入力に提供されるアナログ制御信号に比例します。制御信号は、0~5VDC、4~20mA、および0~10VDCなど、さまざまな形を取る場合があります。これら各種の信号出力は、一般に照明または加熱の用途に見られます。

非同期「瞬時」または「ランダムターンオン」これらのリレーの出力は、入力に電圧が印可されると即座にオンになり、電圧が除去され、正弦波がゼロに到達すると、即座にオフになります。

エレクトロメカニカルリレーやリレー全般の詳細については、メカニカルリレーの基本概要のブログを参照したり、下のビデオを見てください。

著者について

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Ashley Awalt氏はアプリケーションエンジニアリング技術者で、2011年からDigiKeyに携わっています。彼女は、DigiKey奨学金プログラムを通じて、ノースランドコミュニティ&テクニカルカレッジのエレクトロニクステクノロジ&自動化システムで応用科学の準学士号を取得しました。彼女の現在の役割は、独自の技術プロジェクトを作成し、プロセスを文書化し、最終的にはプロジェクトのビデオメディアカバレッジの制作に参加することです。アシュリーの余暇には、好きなことと言えば - ああ、待って、お母さんにとって暇な時があるでしょうか?

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