InnovateFPGAに世界中から集まったイノベーティブですばらしい設計
InnovateFPGAのロゴ
InnovateFPGAコンテストは、エンジニアの設計力や創造性、イノベーションの発表の場を作り、彼らにさらなる刺激を感じてもらうことを目的に開催されました。Digi-Keyは、今年、光栄にもグランドファイナル大会のスポンサーを務めました。そして、スポンサーとして審査員団にも加わりました。世界中から勝ち残ってファイナルに進出した12プロジェクトの審査に参加し、グランドファイナルのチャンピオンの決定に協力しました。
InnovateFPGAへの道のり
出場希望者は、InnovateFPGAに登録し、DE10-Nanoキットを基本とするプロジェクトの企画案を提出します。企画の提出が締め切られた後、InnovateFPGAコミュニティの中で投票が行われ、有望と思われる企画のプロジェクトが選出されます。投票で選出されたプロジェクトには、予選大会への出場権が与えられると同時に、企画を実現するためのDE10-Nanoキットが無償で提供されます。コンテストの大会では、アメリカ、APAC(アジア、太平洋)、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)、大中華圏などの世界各地から勝ち残ってきたチームで戦いが行われます。
Terasic DE10-Nano開発キット
コンテストに出場する各チームは、DE10-Nano開発キットを使ってプロジェクトの開発を行います。コンテストの趣旨によれば、DE10-Nanoとやり取りできるどのような基板(Arduinoシールドも含む)でもプロジェクトに使用できます。エンジニアたちはTerasic、Intel、Digi-Keyなどのスポンサー企業の技術的サポートをいつでも利用できるため、リソース不足に悩まされることはありません。各チームの最終的なゴールは、プロジェクトを詳しく記述する設計書と、プロジェクトをデモンストレーションするビデオを完成させることです。ビデオには、設計を実際に動かすデモンストレーションと、プロジェクトの理論や機能の説明を含めます。
予選大会での選考
予選大会を通じて選考を重ねていく作業は、プロジェクトの設計者たちが注いでいる労力とは比べものにならないとしても、簡単なことではありませんでした。地域別のセミファイナル大会とファイナル大会を経てグランドファイナル大会が行われます。地域別の大会では、地域ごとにセミファイナル大会で10チーム、ファイナル大会で3チームに絞り込まれます。そして最後のグランドファイナル大会で最優秀の1チームを決定します。
グランドファイナル大会
最終的にグランドチャンピオンとなるのは1チームだけです。グランドファイナル大会は、8月15日に米国カリフォルニア州のサンノゼにあるIntel社で開催されました。 優秀者とそのプロジェクトの全一覧は、InnovateFPGAのウェブサイトに掲載されています。今年のグランドチャンピオンは、AS015チームによる、感覚運動刺激の測定を行う「フレックスフォーススマートグローブ」(Flex Force Smart Glove)でした。
このプロジェクトは、毎年多くの人が脳梗塞などにより障害に苦しむようになっていることに着目していました。フレックスフォーススマートグローブ(FFSG)は、リハビリを支援することを目的とし、患者の手首や指の力と回転から感覚運動情報の非侵害測定を可能にします。最終的には、手にはめられるスマートグローブを低コストで提供することで、患者が自宅でリハビリを行い、それをリハビリ病院から管理できるようにすることを目指しています。このプロジェクトの詳細は、InnovateFPGAのフレックスフォーススマートグローブ(FFSG)のページでご確認ください。

AS015チームのメンバーは、兄弟2人とそのいとこの3人(Lloyd Emokpai氏、Roland Emokpae Jr.氏、Brady Emokpae氏)です。彼らは、グランドチャンピオンの賞金$5,000を手にしました。Digi-Key Electronicsは、FPGAのすばらしい設計を披露してくれたすべての出場者に感謝しています。
優勝したAS015チームのフレックスフォーススマートグローブ(FFSG)のビデオ
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