回路の電圧を測定する方法

前回の動画では、手動および自動レンジマルチメータの使い方の基礎をご紹介しました。下の動画では、回路の電圧、電流、および抵抗をテストする方法をご紹介します。一度に1つのトピックを説明するため、このブログでは電圧の測定に関する情報について説明し、電流抵抗については、別のブログで説明します。

図1

このトピックは一見とても簡単そうです。プローブを回路に置くだけで、測定できると思われがちです。ところが、そんなことはありません。まず、何を測定しようとしているかを正確に知る必要があります。合計の回路電圧なのか、個々の部品の電圧降下なのか。マルチメータの電圧値は、プローブを置く場所によって異なります。

最初に、マルチメータを用意して、黒のプローブを「COM」ポートに差し込みます。次に、赤のプローブを「V」ポートに差し込みます。「V」(電圧)ポートは他の測定に使用されることもあるため、単に「V」と表記されていないこともあります。DC電圧を測定する場合は、ダイヤルをVDC、またはVの上に直線と点線が付いた記号に合わせます(図1参照)。AC電圧を測定する場合は、ダイヤルをVAC、またはVの上に波線が付いた記号に合わせます(図1参照)。メータが手動レンジの場合、下の写真のようなオプションがあり、測定するレンジを自分で選択する必要があります。常に高い値から始め、必要に応じてレンジを下げてください。

*注: メータによって表示が異なり、最大値も違います。この画像は単なる例で、すべてのメータがまったくこの通りというわけではありません。

プローブを差し込み、ダイヤルを適切な設定に合わせたら、プローブを供給電圧の両側に合わせます。マイナスの値が表示された場合には、プローブを逆にして「COM」(黒)プローブがマイナスのリード線上にくるようにしてください。個々の部品の電圧を測定するには、プローブを部品の両側に合わせます。「COM」(黒)プローブがマイナスのリード線、赤いプローブがプラスのリード線にくるようにしてください。

電圧測定は、トラブルシューティングを行う際の重要な情報を提供します。回路に供給されている電圧が大きすぎたり小さすぎたりしないかがわかるだけでなく、電圧降下に基づいて、原因となっている部品を特定できます。周囲の電圧降下が予想よりも大きいワイヤ、回路基板の配線、およびヒューズなどの部品は、問題があることを示しています。測定を始める用意はできましたか?当社の幅広いマルチメータの品ぞろえを、digikey.jp/multimetersでご覧ください。

著者について

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Ashley Awalt氏はアプリケーションエンジニアリング技術者で、2011年からDigiKeyに携わっています。彼女は、DigiKey奨学金プログラムを通じて、ノースランドコミュニティ&テクニカルカレッジのエレクトロニクステクノロジ&自動化システムで応用科学の準学士号を取得しました。彼女の現在の役割は、独自の技術プロジェクトを作成し、プロセスを文書化し、最終的にはプロジェクトのビデオメディアカバレッジの制作に参加することです。アシュリーの余暇には、好きなことと言えば - ああ、待って、お母さんにとって暇な時があるでしょうか?

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