ストンプボックスエンクロージャで音楽を楽しもう!

ロック、カントリー、ブルース、その他のジャンルを問わず、現在、そして未来のギタリストにインスピレーションを与え、彼らのサウンドを形成し、向上させる電子ストンプボックスを作ることで、エアギターを弾く以上に上達したことのない音楽好きの製品設計者が、バンドと同調することができるかもしれません。

電子ストンプボックスには、ギタリストやその他のミュージシャンが、ディストーション、ファズ、コンプレッション、リバーブなどの特殊効果でサウンド出力を変化させるための回路が収められています。

1960年代初頭に登場したトランジスタ搭載のストンプボックスにより、ジミ・ヘンドリックスのようなミュージシャンが、足やつま先でギターの出力を変更できるようになりました。これは、以前は大型のアンプを操作することでしか実現できなかった機能です。現在、ストンプボックスは40億ドル近い世界市場を形成しており、2032年には53億ドルに成長すると予測されています。

ギターとアンプ間の信号を処理する装置で、さまざまなノブやスイッチ、そして最も一般的なフットペダルで制御します。ストンプボックスには、シングルエフェクト、マルチエフェクトがあり、デジタル回路、アナログ回路、ハイブリッド回路を利用し、バッテリまたは外部アダプタで駆動できます。アナログのストンプボックスは抵抗、コンデンサ、トランジスタ、ダイオードなどの電子部品を使用し、デジタルのストンプボックスはマイクロプロセッサ、メモリ、ソフトウェアを使用して音を処理します。

ほとんどのストンプボックスは、音楽演奏における過酷な使用に耐えられるよう、メタルハウジングを使用しています。アルミダイキャストは、軽量で耐久性に優れ、信号の完全性に影響を与える可能性のある電磁干渉(EMI)や無線周波数干渉(RFI)を遮蔽する能力があることから人気があります。この材料は加工が比較的容易で、スイッチやジャック、ノブ用の穴開けが容易です。無塗装または頑丈な粉体塗装を施したアルミダイキャスト製ハウジングは、設計者やミュージシャンのユニークなスタイルに合わせて簡単にカスタマイズできます。

トランス、ラック、キャビネット、エンクロージャのプロバイダであるHammond Manufacturingは、オンステージ環境の要求に対応するよう設計された、頑丈なアルミダイキャスト合金製で人気のある1590シリーズ ストンプボックスを提供しています。

長方形サイズのほか、八角形と2種類の台形サイズもあり、ストンプボックスには滑らかな光沢のポリエステル粉体塗装仕上げが標準加工されているため、ラベルやシルクスクリーンによるカスタマイズに適した表面となっています。RFIの完全性を維持するため、塗装仕上げは外面にのみ施されています。

1590BBCは、コバルトブルー、EMIシールド、4.70インチ × 3.70インチ × 1.34インチの筐体(図1左)で、同シリーズの他のデバイスと同様、埃や水しぶきから保護するラップジョイントシール構造でIP54定格を提供します。他のモデルと同様、シリコンガスケットオプション、1590BBGASKETも用意されております。これは単体で提供され、これを適切に取り付けることでIP65の防水等級にアップグレードできます。

図1:Hammondのコバルトブルーの1590BBC(左)長方形、1590TRPBCB(中)狭台形、1590STPCCB(右)八角形のストンプボックス用エンクロージャ。(画像提供:Hammond Manufacturing)

その他の形状としては、長さ4.41インチ、スモールエンド幅2.42インチ、ビッグエンド幅3.11インチの狭台形ストンプボックスエンクロージャ1590TRPBCB(図1、中央)、各辺5.23インチの八角形1590STPCCB(図1、右)などがあります。

さらに、Hammond 1590シリーズのエンクロージャは、側壁のドラフト角度が2度以下と低く、PCボードの取り付けが容易です。

カスタムオプション

標準色は5色で、要望があれば他の色も用意できます。Hammondは、北米と欧州に2つの改造専用施設を運営しており、エンクロージャの改造チームは、穴、カットアウト、シルクスクリーン、特殊長さの押し出し材などでボックスのカスタマイズが可能です。これらのチームは、設計要件を正しく理解していることを確認することで、廃棄や設計ミスをなくすためのサポートをします。

まとめ

Hammond1590シリーズのストンプボックスは、ミュージシャンに人気の選択肢です。ディストーション回路、リングモジュレータ、デジタルディレイ、コーラス、フランジャー、フェイザー回路など、さまざまなサウンドやピッチを変化させるエレクトロニクスを、製品設計者やDIY愛好家が取り入れることができます。堅牢で埃や水に強く、オプションのガスケットを使用すれば防水性も確保できるカスタマイズ可能なエンクロージャは、ステージ上の熱狂的なミュージシャンのニーズに応えます。

著者について

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Pete Bartolikはフリーライターで、20年以上にわたってITとOTの問題や製品について研究し、執筆してきました。それ以前は、IT管理専門誌『Computerworld』のニュース編集者、エンドユーザー向け月刊コンピュータ誌の編集長、日刊紙の記者を務めていました。

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