TPS62933同期整流式降圧コンバータ

Texas InstrumentsのTPS62933は、3.8V〜30Vの広い入力電圧範囲を持ち、高効率で使いやすい同期整流式降圧コンバータであり、最大3Aの連続出力電流と0.8V～22Vの出力電圧範囲をサポートしています。このデバイスは、固定周波数ピーク電流制御モードを採用し、高速な過渡応答と良好なラインおよび負荷安定化を実現しています。内部ループ補償を最適化することで、幅広い出力電圧と動作周波数にわたって外付け補償部品を不要にしています。また、パルス周波数変調（PFM）モードを使うことで、軽負荷時の効率を最大限に高めることができます。低電力動作で長時間のバッテリ駆動を実現しようとする場合、ULQ（超低静止電流）機能は非常に有益です。

RTピンの設定によりスイッチング周波数を200kHz～2.2MHzの範囲で設定できるため、システムの効率、ソリューションのサイズ、帯域幅を最適化することができます。ソフトスタート時間は、SSピンの外付けコンデンサで調整でき、大きな容量性負荷を駆動する際の突入電流を最小にすることができます。このデバイスは、EMIノイズの低減に寄与する周波数スペクトラム拡散機能も備えています。TPS62933は、OTP、OVP、UVLO、サイクルごとのOC制限、ヒカップモードのUVPを含む完全な保護を提供します。このデバイスは 0.5mmピンピッチの小さなSOT583（1.6mm × 2.1mm）パッケージに封止されています。プリント基板を簡単にレイアウトできるように最適化されたピン配置を採用しており、EMI性能も優れています。