AM68デュアルコアArm® Cortex®-A72 MCU

Texas InstrumentsのAM68スケーラブルプロセッサは、進化したJacinto™ 7アーキテクチャをベースとし、スマートビジョンカメラおよび一般的なコンピューティングアプリケーション向けに設計されています。AM68xファミリは、ファクトリオートメーション、ビルディングオートメーションなど、コスト重視の様々な高性能コンピューティングアプリケーション向けに設計されています。

AM68は、高度なビジョンカメラアプリケーションのスケーラビリティとコスト削減を可能にする高度なシステム統合により、業界をリードする消費電力/性能比で、従来のアルゴリズムとディープラーニングアルゴリズムに対応する高性能コンピューティング技術を提供します。主なコアには、一般的なコンピューティングのためのArmとGPUプロセッサ、スカラーコアとベクトルコアを備えた次世代DSP、専用のディープラーニングと従来のアルゴリズムアクセラレータ、統合された次世代イメージングサブシステム（ISP）、ビデオコーデック、および分離されたMCUアイランドが含まれます。これらのコアは、産業グレードの安全性およびセキュリティハードウェアアクセラレータにより保護されています。

Arm Cortex-A72の独立デュアルコアクラスタ構成は、ソフトウェアハイパーバイザの必要性を最小限に抑えながらマルチOSアプリケーションを容易に実現できます。最大6つのArm Cortex-R5Fサブシステムが低レベルのタイムクリティカル処理タスクを実行し、Arm Cortex-A72に負荷がかからないようにしてアプリケーションの実行に備えます。TIの第7世代ISPは、既存の世界クラスのISPをベースに、より広範なセンサ群を処理できる柔軟性、より高いビット深度への対応、分析アプリケーション向けの機能を備えています。統合された診断および安全機能はSIL-2レベルまでの運用をサポートし、統合されたセキュリティ機能はデータを攻撃から保護します。CSI2.0ポートにより、マルチセンサ入力が可能になります。

C7000™ DSP次世代コア（「C7x」）は、TIの業界最先端のDSPとEVEコアを1つの高性能コアに統合し、浮動小数点ベクトル計算機能を追加することで、ソフトウェアのプログラミングを簡素化しながら従来のコードとの後方互換性を確保しています。MMAディープラーニングアクセラレータは、+105℃および+125℃の最悪のジャンクション温度で動作する超低消費電力エンベロープで、最大8兆演算/秒（TOPS）の性能を実現します。専用のビジョンハードウェアアクセラレータは、システムの性能に影響を与えることなくビジョンの前処理を提供します。C7x/MMAコアは、AM68クラスのプロセッサのディープラーニング機能に使用できます。