LM5170-Q1双方向マルチフェーズ電流コントローラ

Texas InstrumentsのLM5170-Q1コントローラは、自動車の48Vおよび12Vデュアルバッテリシステム用のデュアルチャンネル双方向コンバータの必須の高電圧および高精度部品を提供します。この製品は、DIR入力信号によって指定された方向に高電圧ポートと低電圧ポートとの間を流れる平均電流を調整します。電流レギュレーションレベルは、アナログまたはデジタルPWM入力を介してプログラムされます。

デュアルチャンネル差動電流センスアンプおよび専用のチャンネル電流モニタは、1%の標準電流精度を達成します。堅牢な5Aのハーフブリッジゲートドライバは並列MOSFETスイッチを駆動することができ、チャンネルあたり500W以上を実現します。同期式整流器のダイオードエミュレーションモードは負電流を防止しますが、軽負荷での効率の改善のために不連続モード動作も可能にします。汎用的な保護機能には、サイクル毎の電流制限、HVおよびLVポートの両方での過電圧保護、MOSFETの故障検出、および過温度保護が含まれます。

革新的な平均電流モード制御方式は一定のループゲインを維持し、単一のRCネットワークが降圧および昇圧の両方の変換を補償するのを可能にします。発振器は最大500kHzまで調節可能で、外部クロックに同期することができます。多相並列動作は、3相または4相動作用に2個のLM5170-Q1コントローラを接続するか、より高い位相数用に複数のコントローラを位相シフトされたクロックに同期させることによって実現されます。UVLOピンでの低状態は、低電流シャットダウンモードでLM5170-Q1を無効にします。

LM5170EVM-BIDIRは、48V〜12Vデュアルバッテリシステムアプリケーションに最適な高性能デュアルフェーズ双方向コンバータです。2つのフェーズは180度のインターリーブ動作で動作し、最大60Aの最大DC電流を均等に共有します。DIRが「1」に設定されている場合、電力は48Vポートから12Vポートに流れ、 12Vポート電圧は、約14.5Vに調整されます。DIRが「0」に設定されると、電力は12Vポートから48Vポートに流れ、48Vポート電圧は約50.5Vに調整されます。EVMには、MCU、高電力単方向降圧コンバータまたは昇圧コンバータなどの制御が可能なさまざまなユースケースに合わせて、回路を柔軟かつ便利に構成するためのさまざまなジャンパも含まれています。