BQ25150リニアバッテリ充電管理ソリューション

Texas InstrumentsのBQ25150は、充電器、出力電圧レール、バッテリおよびシステム監視用ADC、押ボタンコントローラなど、ウェアラブルデバイスに共通の機能を統合した高集積バッテリ充電管理ICです。

BQ25150 ICは小型バッテリ用の迅速で正確な充電を可能にするリニアチャージャを統合しています。このデバイスは最大充電時に最大500mAの充電電流と最小0.5mAの終了電流をサポートします。バッテリは、予備充電、定電流、定電圧安定化を含む3つのフェーズで標準のリチウムイオン充電プロファイルを使用して充電されます。

このデバイスは高度な電力経路管理と制御を統合しているため、アダプタの性能が低い場合でも、バッテリを充電しながらシステムに電力を供給できます。ホストはI²Cを通して電力経路を制御でき、物理的にそれらを取り外すことなく入力アダプタおよび/またはバッテリを取り外すことを可能にします。単一の押ボタン入力により、独立したボタンコントローラICが不要になり、ソリューション全体の設置面積が削減されます。押ボタン入力は、ウェイク機能やシステムのリセットに使用できます。12ビット有効ADCは正確なバッテリ電圧監視を可能にし、バッテリの状態を監視するための低I_Q測定を可能にするために使用することができます。TSピンに接続されたサーミスタとピンを介した外部システム信号を使用してバッテリ温度を測定するのにも使用できます。動作およびシャットダウン中の低静止電流は、最大の電池寿命を実現します。入力電流制限、充電電流、LDO出力電圧、およびその他のパラメータは、I²Cインターフェースを介してプログラム可能で、BQ25150を非常に柔軟な充電ソリューションにします。電池がその安全な温度範囲外で充電されることを防止するために、電池温度をモニタし、充電パラメータを自動的に変更する電圧ベースのJEITA対応（または標準HOT/COLD）電池パックサーミスタ監視入力（TS）が含まれています。温度しきい値はI²Cを通してプログラム可能で、ホストが熱充電プロファイルをカスタマイズできるようにします。このチャージャは、5VのUSB入力用に最適化されており、20Vの絶対最大許容誤差でラインの過渡現象に耐えることができます。このデバイスはリニアレギュレータを内蔵しており、無線やプロセッサに静かなレールを提供し、I²Cを介して独立して電源供給および制御することができます。