CC2652RSIP SimpleLink™マルチプロトコルワイヤレスSiPモジュール

Texas InstrumentsのSimpleLink™ CC2652RSIPは、SiP認定モジュールでマルチプロトコル対応の2.4GHz無線マイクロコントローラ（MCU）です。Thread、Zigbee®、Bluetooth® 5.2 Low Energy、IEEE 802.15.4、IPv6対応のスマートオブジェクト（6LoWPAN）に加え、TI 15.4-Stack（2.4GHz）を含む独自システムをサポートし、DMM（動的マルチプロトコルマネージャ）ドライバによるマルチプロトコルでの同時動作を実現しています。このデバイスは、建物のセキュリティシステム、HVACシステム、医療、有線ネットワーク、ポータブル電子機器、ホームシアタとエンターテイメント、およびコネクテッドなペリフェラル市場での低電力無線通信と高度なセンシング向けに最適化されています。

CC2652RSIPは、DC/DCコンポーネント、バラン、水晶発振器を内蔵した7mm x 7mmのSiP認定の小型2.4GHzモジュールで、SimpleLink CC13xxおよびCC26xxソフトウェア開発キット（SDK）でプロトコルスタックを幅広く、柔軟にサポートします。バッテリ動作寿命が長いワイヤレスアプリケーションでは、1µAの低スタンバイ電流でRAMを完全に保持しながら動作できます。CC2652RSIPは、産業用温度に対応し、+105℃で11μAという超低スタンバイ電流を実現しています。高速ウェイクアップ機能を備えたプログラム可能な自律型超低電力センサコントローラCPUにより、高度なセンシングを実現します。たとえば、このセンサコントローラは、1µAのシステム電流で1HzのADCサンプリングが可能です。低いソフトエラー率（SER）の時間あたり故障回数（FIT）は、潜在的な放射線イベントによる破損に対してSRAMパリティを常時オンにして、産業市場において混乱なく長期の動作寿命を実現します。専用のソフトウェア制御無線コントローラ（Arm® Cortex®-M0）は、複数の物理層とRF標準をサポートする柔軟な低電力RFトランシーバ機能を提供します。このモジュールは、Bluetooth LEの優れた無線感度と堅牢性（選択性、遮断性）性能を発揮します（125kbps LEコード化PHYで-103dBm）。

CC2652RSIPは、Wi-Fi®、Bluetooth LE、Thread、Zigbee、サブ1GHz MCU、ホストMCUからなるSimpleLink MCUプラットフォームの一部で、シングルコアのソフトウェア開発キット（SDK）と豊富なツールセットで、使いやすい共通の開発環境を提供します。SimpleLinkプラットフォームを一度組み込むだけで、ポートフォリオデバイスを自由に組み合わせて設計に加えることができるため、設計要件が変わってもコードを100%再利用することができます。