bq2407x Liイオンバッテリチャージャ

Texas Instrumentsのbq2407xは、スペースが制限されたポータブルアプリケーションを対象とした、システム電源経路管理機能を備えた統合型リチウムイオンバッテリリニアチャージャのファミリです。これらのデバイスは、USBポートまたはACアダプタのいずれかで動作し、最大1.5Aの充電電流をサポートします。入力過電圧保護付きの入力電圧範囲は、非安定化アダプタをサポートします。USB入力電流制限精度および起動シーケンスにより、bq2423xHはUSB-IF突入電流仕様を満たすことが可能です。さらに、入力ダイナミック電源管理（V_IN-DPM）は、誤って設定されたUSBソースに対してシステムクラッシュを防ぎ、アダプタから利用可能な電力を最大にします。

bq2407xはダイナミック電源パス管理（DPPM）を特長とし、独立して電池を充電しながらも、同時にシステムに電力を供給します。DPPM回路は、入力電流制限がシステムの出力をDPPM閾値まで低下させると充電電流を低減し、従って別個に充電電流を監視しながらも、システム負荷に常に電力を供給します。この機能は、電池の充電および放電サイクル数を低減し、適切な充電終了を可能にし、欠陥電池または電池パック不在でシステムを実行することを可能にします。

さらに、安定化されたシステム入力により、完全に放電された電池でもプラグインすると、即座にシステムのターンオンが可能です。電源経路管理アーキテクチャにより、アダプタがピークシステム電流を供給できないときに電池がシステムの電流要件を補うことができ、小型アダプタの使用が可能になります。

電池は、3つのフェーズ（コンディショニング、定電流、および定電圧）で充電されます。すべての充電フェーズで、内部制御ループはIC接合温度をモニタし、内部温度閾値を超えた場合に充電電流を低減します。チャージャパワー段および充電電流センス機能は、完全に統合されています。チャージャ機能は、高精度電流および電圧安定化ループ、充電状態表示、および充電完了を有しています。入力電流制限および充電電流は、外部抵抗を使用してプログラム可能です。