IPS8200HQおよびIPS8200HQ-1オクタルソリッドステートリレー

STMicroelectronicsのIPS160HFとIPS161HFは、片側がグランドに接続された状態（ハイサイドスイッチ）で容量性、抵抗性、または誘導性の負荷を駆動できるモノリシックデバイスです。このICは、STMicroelectronics™ VI Power M0A6技術で設計され、8mm x 6mm x 0.9mm 48Lの小型QFNパッケージに収められています。

出力段はNチャンネルPowerMOSFETで、周囲温度での標準R_DS(ON)は110mΩ、チャンネルごとの最小出力電流は、IPS8200HQでは0.7A、IPS8200HQ-1では1.0Aに内部制限されています。どちらのICも推奨電圧10.5V～36Vで動作しますが、電源ピンのブレイクダウン電圧は45Vに達する可能性があります。これらは、互換性のあるI/O 3.3V/5Vロジック電源を使用して駆動できます。このICは、ロジック側で選択可能なSPIまたは並列駆動インターフェースを提供します。

SPI（埋め込み4線式SPI制御）は最大5MHzまで動作可能で、通信の堅牢性と拡張診断（ケース過熱、通信エラー、有効な電源電圧範囲を認識するためのパワーグッド情報）のために、パリティチェック付き8ビットまたは16ビットでの動作を選択できます。専用の診断ピンは、V_CCレールの無効な電圧範囲（PGピン）、ケースの過熱（TWARNピン）、SPI通信障害、または接合部の過熱（FAULTピン）の検出を報告します。SPIモードでは、デイジーチェーン、出力イネーブル/ディセーブル信号（電源出力の即時オン/オフ用）、ウォッチドッグによるMCUフリーズ検出（ホストコントローラのソフトウェアフォールトの発生を検出するために使用）が利用可能です。

チャンネルごとに独立したサーマルシャットダウンと組み合わせたアクティブなチャンネルごとの電流制限により、過負荷、過熱、短絡からデバイスを保護します。さらに、GND保護機能（グランドが切断された場合にデバイス出力を自動的にオフにすることを保証）と不足電圧ロックアウト機能が組み込まれています。内部のLEDマトリックスドライバ回路（4行2列）は、8個のLEDを駆動し、8個の出力チャンネルそれぞれのステータス（ONまたはOFF）を視覚的に表示します。内蔵DC/DC電圧レギュレータ（100mA）は、LEDマトリクスドライバ、SPIロジック側、および入力に電源電圧を供給します。例えば、オプトカプラやデジタルアイソレータなど、アプリケーションで必要な場合は、他の外部コンポーネントへの電力供給にも使用できます。