ATECC608A CryptoAuthentication™デバイス

Microchip TechnologyのATECC608A CryptoAuthenticationデバイスは、楕円曲線Diffie-Hellman（ECDH）セキュリティプロトコルと楕円曲線デジタル署名アルゴリズム（ECDSA）を統合しています。ECDHは、暗号化/復号化の鍵合意を提供する極めて安全な方法です。ECDSAは、ホームオートメーション、産業用ネットワーク、医療、アクセサリや消耗品の認証など、モノのインターネット（IOT）市場の署名検証認証です。

クラウドサービスとの通信を保護し、鍵を操作することには多くの課題があり、マイクロコントローラに鍵を格納して使用すると、それらが公開されてしまいます。オペレーティングシステムやソフトウェアにはバグがあります。 OpenSSLのHeartbleedバグは、簡単に鍵を公開することで有名でした。その結果、世界中の政府や企業は、個人の身元とプライバシーを保護するよう努めています。強力な認証は強力なセキュリティの始まりです。これにより、クラウドプロバイダはハードウェアベースのセキュリティを強化することになり、強力なデバイスID保護を取得してIDのなりすましを防ぎますが、同時に不正なファームウェアの更新を防ぎ、拡散を妨げます。さらに、ATECC608Aは、LoRaWANアプリケーション用のハードウェアベースのセキュリティを強化し、非常に小さなマイクロコントローラのセキュアなブート機能を可能にする、統合されたAESハードウェアアクセラレータを提供します。

ECDHとECDSAを直接内蔵しているため、このデバイスは、暗号化/復号化アルゴリズムを実行するMCUまたはMPUを備えたシステムに、機密性、データの完全性、認証などのあらゆるセキュリティを簡単に供給することによって、急速に成長するIoT市場に最適となります。すべてのMicrochipのCryptoAuthentication製品と同様に、ATECC608Aは、潜在的なバックドアをソフトウェアの弱点に結びつけることを排除する超安全ハードウェアベースの暗号鍵ストレージと暗号対策を採用しています。このデバイスは、マイクロプロセッサ（MPU）またはマイクロコントローラ（MCU）には依存せず、MicrochipのAVR®/Arm® MCUまたはMPUに対応します。すべてのCryptoAuthenticationデバイスと同様に、ATECCC608Aは非常に低い消費電力を提供し、広い電圧範囲にわたって単一のGPIOのみを必要とし、小型のフォームファクタを備えているため、長時間のバッテリ寿命と柔軟なフォームファクタを必要とするさまざまなIoTアプリケーションに最適となります。