産業用およびウェアラブル向けのFPU内蔵Arm Cortex-M4を搭載したマイクロコントローラ、Bluetooth® LE 5対応

ADIのMAX32690マイクロコントローラ（MCU）は、Arm Cortex-M4F CPU、大容量フラッシュメモリとSRAMメモリ、Bluetooth 5.2 Low Energy（LE）無線を搭載した先進のシステムオンチップ（SoC）です。このデバイスは、IoTアプリケーションに必要な処理能力とコネクティビティを兼ね備えています。

Bluetooth 5.2 LE無線は、Mesh、受信角度（AoA）、放射角度（AoD）による方向検知、長距離（コード化）、高スループットの各モードをサポートします。ソフトウェアコーデックで実装されたLEオーディオハードウェアは別途提供されます。オプションとして、タイミングが重要なコントローラタスクをRISC-Vコアが処理するため、プログラマはBluetooth LE割り込みレイテンシの心配から解放されます。暗号化ツールボックス（CTB）は、高速楕円曲線デジタル署名アルゴリズム（ECDSA）用MAA、高度暗号化標準（AES）エンジン、TRNG、SHA-256ハッシュ、セキュアブートローダなど、高度なセキュリティ機能を提供します。内部コードとSRAM空間は、2つのクアッドSPI execute-in-place（SPIXFとSPIXR）インターフェースにより、それぞれ最大512MBまでオフチップ拡張が可能です。複数のQSPI、UART、CAN 2.0B、I²Cシリアルインターフェースに加え、オーディオコーデック接続用のI²Sポート1つを含む、多くの高速インターフェースがデバイス上でサポートされています。すべてのインターフェースは、ペリフェラルとメモリ間の効率的なDMA駆動転送をサポートします。12入力（8外部）、12ビットSAR ADCは、最大1MSPSでアナログデータをサンプリングします。

MAX32690は、産業環境に最適な-40℃～+105℃の温度範囲で動作することが確認されています。すべてのデバイスは、0.40mmピッチの68 TQFN-EPと0.35mmピッチの140バンプWLPのパッケージで提供されます。

MAX32690EVKIT評価キット（EVキット）は、先進のSoCであるMAX32690マイクロコントローラの機能を評価するためのプラットフォームを提供します。また、複雑な関数やアルゴリズムを効率的に計算するArm Cortex-M4F CPUと、ウェアラブルおよびヒアラブルフィットネスデバイス、ポータブルおよびウェアラブルワイヤレス医療機器、産業用センサ/ネットワーク、モノのインターネット（IoT）、資産追跡向けに設計されたBluetooth 5 LE無線を搭載しています。