ワイヤレスセンサモジュールで時間を節約

SensirionのSHT31スマートガジェット開発キット

モノのインターネット(IoT)のほとんどすべてが、ある種のセンサに依存しています。これらのセンサは、測候所の気圧、気温、湿度、医療機器の脈拍数とSpO2レベル、産業機器の振動と機器温度など、さまざまな形態のデータを収集します。特定のパラメータを測定するセンサは、そのデータを、表示および/または制御目的で処理/操作できるポイントに戻す必要があります。

この作業のためにセンサを使用し、サポート回路を設計するのに、多くの時間と開発リソースが必要でしょう。ただし、システム設計で事前認定済みのワイヤレスセンサモジュールを使用すれば、開発時間とコストを大幅に節約できます。この場合に求められる作業は、必要なワイヤレスセンサモジュールを選択し、システムに直接統合するだけです。

MaximのMAXWSNENV#ワイヤレスセンサノードデモンストレータキット

ワイヤレスセンサ開発で利用できる多くの設計支援があります。こうしたリソースの1例として、SensirionSHT31スマートガジェット開発キットがあります。このキットには、湿度/温度センサ、LCDディスプレイ、データロギング機能、iOSおよびAndroidデバイスへのBLE接続が含まれています。SHT31スマートガジェットは、ワイヤレスセンサプロジェクトを開発者がすぐに開始できるように意図されたリファレンス設計および開発キットです。Sensirionは、PCBレイアウト、回路図、BOM、BLEモジュールやLCDドライバ用のファームウェア、iOSとAndroidの両方のアプリ向けのソフトウェアコードを含む複数の設計リソースをGitHubページで提供しています。

開発目的で考慮すべきもう1つのオプションとして、MaximのMAXWSNENV#ワイヤレスセンサノードデモンストレータキットがあります。このキットを使用すれば、Maximのワイヤレスセンサノード(WSN)技術を評価することができます。このキットには、MAX32600マイクロコントローラ、BLEトランシーバ、そして環境センサボードでの温度、周囲光、湿度、気圧用センサが含まれています。また、MAXHDK ARM mbed HDK対応ハードウェア開発ボード、2つのボードを接続するためのUSBケーブル、MAXWSNENVボードに給電するためのコイン電池が含まれています。この汎用キットにより、ユーザーは、ワイヤレスセンサネットワークとインターフェースするIoTノードを開発することができます。

これらは、ワイヤレスセンサ開発に利用できるツールのほんの数例にすぎません。設計者は、このページでご紹介したキットの1つまたは利用可能なその他多くのリソースを使用して、完全に機能するご自身のワイヤレスセンサモジュールを素早く作成し、継続して全体のシステム設計を完成させることができます。

著者について

Image of Rich Miron, DigiKey

DigiKeyのシニアテクニカルコンテンツ開発者であるRich Miron氏は、記事、ブログ、製品トレーニングモジュールの作成と編集に主に責任を持つ技術コンテンツグループに2007年から参加しています。DigiKeyに加わる前は、原子力潜水艦の計装制御システムをテストし、認定していました。Richはノースダコタ州立大学ファーゴ校の電気電子工学の学位を取得しています。

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