LEDの明るさを説明する用語にNitを選択
アプリケーション開発では、ルーメンとミリカンデラという単位に慣れています。しかし、正直に言うと、今日までnitという単位を知りませんでした。
技術的に言うと、nitは、物体が1平方メートルの面積に放出する光の量を測定する単位です。ルーメンはデバイスから発せられる全体の光量を測定する一方、nitは特定の領域における光の強度を測定します。
式で説明すると次のようになります。
- 1nit = 1カンデラ/m2
- 1nit = 3.426ルーメン
nitの一般的な範囲にはどのようなものがありますか?
- 600nit以下 -- テレビ、モニタ、ラップトップ
- 800~1,500nit – 自動販売機、キオスク
- 2000~3000nit – ガソリンスタンドの給油機のディスプレイ、一部のハンドヘルドディスプレイデバイス
- 5000nit – 直射日光にさらされるディスプレイ
- 10000nit以上 – HUDやバーチャルリフレクションなどの特殊なアプリケーション
なぜそれが重要なのでしょうか?
画面が読みづらい状況に遭遇したことがあるでしょう。ガソリンスタンドの給油機や車のインフォテインメント画面が、すぐに思い浮かぶ例です。ディスプレイは夜や室内では読み取れる場合でも、日光の下では非常に読みづらくなり、ストレスを感じることがあります。
ディスプレイの明るさだけを基準に選択した場合、視認性に影響を与える環境条件については考慮していません。nit単位で測定することで、環境条件を考慮した明るさを計算できます。
適切な製品を見つけるにはどうすればいいですか?
2,000nit(6,852ルーメン)以上の明るさを示す機能や技術仕様が記載されたデータシートをご確認ください。たとえば、American BrightのミニLEDモジュール(図1)は、3,000nitの明るさを示し、シンプルな標準HDMIコネクタで簡単に使用できます。
図1:American BrightのAB-MLD13-07ミニLEDディスプレイモジュールは、3000と4000nitのオプションが用意されています。(画像提供:American Bright)
まとめ
LEDディスプレイをアプリケーションに適切に選択する際には、ルーメン値以外にも、考慮すべき点が他にもあります。製品が使用される環境で適切に機能するかどうかを判断するため、nit仕様も確認する必要があります。適切なnitを選択することは、明るい環境や屋外環境での製品性能、顧客満足度、読みやすさに大きく影響します。ディスプレイを選ぶ際には、nitにこだわってください!設計成功のためには、nitにこだわることをおすすめします!

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