ニコラ・テスラの日 - 7月10日

1856年7月10日は、有名なセルビア系アメリカ人の科学者・エンジニアであるニコラ・テスラがこの世に生を享けた日です。科学界と私たちの生活様式に対する多大な貢献をしのぶことを望む人々や組織がますます増えており、彼の誕生記念日を祝っているのです。

Tesla Memorial Society of New York（ニューヨーク・テスラ記念協会）が「科学の日」として制定した7月10日は、いまや国際的イベント日として確立されています。この日は、「テスラの業績に敬意を表すると同時に、すべての国と宗教の間で科学、進歩、平和、人類愛を祝うための祝日」なのです。

ニコラ・テスラは、全盛期にも優れた発明家およびエンジニアとして比較的よく知られていましたが、1943年、87歳のときにほぼ赤貧状態で亡くなりました。他の多くの予言者と同様に、彼の多くの理論と発明も数十年後までは十分に評価されませんでした。多くのアイデアは公然と剽窃され、コピーされました。彼はかつて、「心配なのは剽窃よりもむしろ、他者が独自のアイデアを生み出せないでいることの方だ」と述べました。

今や有名人となった彼の遺産は、かつてテスラをエンジニアとして雇ったトーマス・エジソンの遺産をも見劣りさせるほどになっています。おそらく生前に最も知られていた偉業は、「電流戦争」におけるエジソンに対する勝利でしょう。この戦いでは、交流電流（AC）を世界に供給しようというラディカルなコンセプトを持つテスラが、直流電流を使用することを好んだエジソンに勝ったのでした。それ以来、世界は、テスラがACにこだわったお蔭を被ってきています。

現代科学がゆっくりと追い付くにつれて、歴史書の出版社が書き忘れているこの科学者について、その既知の発明よりもさらに覆い隠されていた発明の多くが、極めて有益であることが判明してきています。テスラは、直感像による記憶によって詳細に記録を行わなくても作業ができたため、また、1895年の実験室の悲劇的火災により数巻のドキュメントと装置が破壊されたため、彼のさらに複雑な理論と発明のいくつかは依然として謎のままです。彼のアイデアのかなりの部分は昔から信じられてきた当時のコンセプトに混乱を生じさせたため、テスラは発明品を市場に出して収益化することにいつも失敗したので、プロジェクトの資金調達と安定した生活の維持が難しくなりました。

ニコラ・テスラの日は今でも公式には祝日になっていません。しかし、だからと言って、世界中のファンがテスラについてソーシャルメディアに投稿したり、人類と科学に対するテスラの多くの貢献を祝い称える集会を持ったりすることを止めることはできません。

ニコラ・テスラの業績の一部には、以下のものがあります。

多相交流

テスラタービン

水力発電

電力と信号をワイヤレス伝送するためのテスラコイル

電気機械式発振器

ワイヤレスリモート制御

X線技術

電磁モータ、蛍光灯照明、配電システム、発電電動機械などの発明品に関する、世界で約300件の特許

資料：

Tesla Memorial Society of New York（ニューヨーク・テスラ記念協会） - https://www.teslasociety.com/

Nikola Tesla、History.com - https://www.history.com/topics/inventions/nikola-tesla

Craftmanspaceによるニコラ・テスラのイラスト - https://www.craftsmanspace.com/free-patterns/nikola-tesla-portrait.html

帰属：https://www.craftsmanspace.com/creative-commons-attribution-noncommercial-sharealike-license