

Analog DevicesのADP1034は、絶縁型フライバックDC/DCレギュレータ、反転昇降圧DC/DCレギュレータ、降圧DC/DCレギュレータを組み合わせた高性能の絶縁型マイクロ電源管理ユニット(PMU)で、3つの絶縁された電源レールを提供します。ADP1034は、低消費電力と小さなソリューションサイズが求められるチャンネル間アプリケーション用に、4つの高速シリアルペリフェラルインターフェース(SPI)絶縁チャンネルと3つの汎用アイソレータを備えています。
4.5V~60Vの入力電圧範囲で動作するADP1034は、VOUT1に対して6V~28V、VOUT3に対して−24V~−2Vの絶縁型出力電圧、VOUT2に対しては出荷時にプログラム可能な5Vの電圧を生成します。また、シリアルコマンドを使用してVOUT1をオンデマンドで調整し、システムレベルアプリケーションの効率を高めることができるPPC_INピンが用意されています。デフォルトでは、ADP1034フライバックレギュレータは、250kHzのスイッチング周波数で動作し、降圧レギュレータと反転レギュレータは125kHzで動作します。ADP1034は、ノイズに敏感なアプリケーションでのノイズフィルタリングを容易にするために、350kHz~750kHz範囲の外部発振器で駆動することもできます。
ADP1034に内蔵されたデジタルアイソレータは、Analog Devicesの低消費電力と低エミッションに最適化されたiCoupler®チップスケールトランス技術を使用しています。ADP1034は、サイズが9mm × 7mmの41ピンリードフレームチップスケールパッケージ(LFCSP)で提供され、動作接合部温度範囲の定格値は−40°C~+125°Cです。
- 広い入力電源電圧範囲:4.5V~60V
- フライバック電源スイッチ内蔵
- 抵抗でプログラム可能な独立した絶縁型バイポーラ出力と、出荷時にプログラム可能な降圧出力を生成
- VOUT1:6V~28V
- VOUT2:5.0V
- VOUT3:-24V~-2V
- 2.61Wの出力電力時に86%の効率(標準)
- シリアル・コマンドを使用してVOUT1を調整するためのプログラマブル電力制御ピン(PPC_IN)
- 1:1比のトランスを使用し、トランス設計を簡素化
- SYNC入力によりスイッチング周波数を調整可能
- ピーク電流制限と過電圧保護
- レギュレータによる内部補償とソフトスタート制御
- 高精度イネーブル入力
- 高速、低伝搬遅延、SPI信号分離チャンネル
- 100kbps汎用絶縁型データチャンネル3系統
- 41リード、9mm x 7mm LFCSPフォームファクタにより、ソリューション全体の小型化を実現
- 動作接合部温度範囲:-40°C~+125°C
- 安全性および規制当局による承認(申請中)
- CISPR11クラスB放射エミッション
- UL認定:2,500 VRMS、1分間(UL1577準拠)
- CSAコンポーネント受け入れ通知5Aに準拠
- スレーブ、マスタ、フィールド電源ドメイン間の基本絶縁300VRMS(IEC 61010-1、申請中)
- VDE適合認証
- DIN V VDE V 0884-10(VDE V 0884-10):2006-12
- VIORM = 565Vpeak