MAX-M10シリーズ GNSSモジュール

u-bloxのMAX-M10シリーズは、超低消費電力のu-blox M10 GNSSプラットフォーム上に構築されており、すべてのL1 GNSS（全地球航法衛星システム）に卓越した感度と捕捉時間を提供します。モジュールの消費電力は連続追跡モードで25mW未満と非常に低く、GNSSの性能を損なうことなく、アセットトラッカーなどのすべてのバッテリ駆動デバイスで優れた電力自律性を実現します。

MAX-M10は、4つのGNSS（GPS、GLONASS、Galileo、およびBeiDou）の同時受信をサポートします。可視衛星の数が多いため、受信機は最適な信号を選択できます。これにより、より低い電力コストでより優れた性能を提供し、都市のビルの谷間などの困難な条件下で位置の可用性を最大化できます。

u-blox Super-Sテクノロジーは優れたRF感度を提供し、小型アンテナまたは見通し外シナリオで動的位置精度を最大25%向上させることができます。

MAX-M10シリーズは、ジャミングとスプーフィングイベントを検出し、ホストに報告して、システムが対応できるようにします。高度なフィルタリングアルゴリズムにより、RF干渉とジャミングの影響が軽減され、製品が意図したとおりに動作できるようになります。

MAX-M10シリーズは、クラウドベースのロケーションサービスであるCloudLocate GNSSをサポートし、10秒未満のオン時間で消費電力を削減します。u-blox M10は、12バイト、20バイト、または50バイトのコンパクトなメッセージをサポートしているため、帯域幅が制限された接続でもサービスを使用できます。

MAX-M10S-00Bモジュールは、パッシブアンテナ設計で最大の感度を得るために、RFパスにLNAとそれに続くSAWフィルタを統合します。TCXOを含み、1.8Vおよび3Vの入力電圧をサポートします。

MAX-M10M-00Bは、LNAとSAWフィルタを使用せずにコストと電力を最適化したセットアップを提供します。XTAL発振器を搭載し、1.8V～5.5Vの広い入力電圧範囲をサポートし、MAX-M10S-00Bと比較して最大9mWの電力を節約します。

各モジュールは前世代のu-bloxとピン互換であるため、設計者は設計をアップグレードする際の時間とコストを節約できます。これにより、新しい設計への移行が迅速かつ低コストになり、提供される多くの独自の性能機能が得られます。

旧シリーズとM10ファミリ製品の比較を以下に示します。u-bloxは、顧客が新しい設計にMAX-M10シリーズを使用することを奨励しています。古いシリーズの設計を使用しているお客様は、古い製品の供給がより制限されるため、MAX-M10にアップグレードすることをお勧めします。

EVK-M101評価キットは、u-blox M10位置決めテクノロジーの性能を評価するのに最適で、小型で頑丈な金属製のハウジングに収められています。14ピンのフロントコネクタは、すべてのチップインターフェースピンへのアクセスを提供し、電流測定を可能にします。ユーザーのアプリケーションボードは、SPIまたはI²Cバスを介して、組み込みのu-blox M10チップと接続できます。このキットには、u-blox GNSS製品の構成、テスト、視覚化、およびデータ分析用のu-center 2 PCソフトウェアが含まれています。u-center 2は、システム統合プロジェクトのすべてのフェーズで役立つ支援を提供します。

XPLR-IOT-1エクスプローラキットは、様々なユースケースとアプリケーション向けの主要なIoTコンポーネントとサービスを備え、すぐに使用を開始できる開発プラットフォームです。このエクスプローラキットには、GNSS、セルラー、Wi-Fi、Bluetooth®テクノロジーが搭載され、クラウド通信サービスも装備されています。