TMC2209超静音モータドライバIC

TRINAMIC'sのTMC2209は、デスクトップソリューション向けの究極のステッピングドライバで、ストール検出（失速検出）と非常に静かな動作を同時に可能にします。いくつもの従来のドライバとピン互換で、冷却要件を軽減しつつより高い電流をサポートします。TMC2209は、SilentStepStickとしても入手可能な、非常に静かなステッピングドライバICです。最大で2A_RMSおよび29Vまでの2相ステッピングモーター用のモータドライバは、StallGuard 4™やStealthChop 2™との並列使用を可能にし、リミットスイッチなしでノイズのない動作を保証します。

このような機能により、物理的コンポーネントとソフトウェアコンポーネントを組み合わせることができます。ソフトウェア定義マシンに必要な堅固なハードウェアベースを提供するだけでなく、ハードストップを自動的に認識し、モータ性能を最適化しながら機械的に可能な限り静粛性を維持することで、ユーザーとデバイスの次レベルの統合も可能にします。

TMC2209のピン互換性は、既存の設計アップグレードやアプリケーションの改良を市販化するのに最適な候補と言えます。この新機能セットにより、このチップは、POS機器、3Dおよび従来型プリンタ、オフィスおよびホームオートメーション、テキスタイル、防犯カメラ、ATM、さらには電池駆動機器に最適です。Trinamicは、TMC2209の高速電流レギュレーションによって、メーカーがこれらのアプリケーションを将来にも確実に駆動できるようにします。オプションのSpreadCycle™と組み合わせることで、過熱することなく非常に動的なモーション制御が可能になります。さらに、起動時にStallGuardはセンサレスの原点復帰といっそうの安全性をアプリケーションに追加し、エンドスイッチなしでハードストップを認識できるようにします。保護機能と診断機能が一体化し、これによってドライバICは堅牢で信頼性の高い動作に対応できます。使いやすいUARTインターフェースにより、TMC2209に内蔵されているOTPメモリに保存できるようにする調整が可能です。また、マイクロステップピン設定を備えたSTEP/DIRインターフェースもあります。