TPSF12C3-Q1およびTPSF12C1-Q1車載用EMIフィルタ

Texas InstrumentsのTPSF12C3-Q1およびTPSF12C1-Q1は、3相AC電源システムのコモンモード（CM）電磁干渉（EMI）を低減するアクティブフィルタICです。電圧センスと電流注入（VSCI）を使用して構成されたAEF（アクティブEMIフィルタ）は、容量性マルチプライヤ回路を使用して、従来型のパッシブフィルタ設計でYコンデンサをエミュレートします。このデバイスは、一連のセンスコンデンサを使用して各電力線の高周波数ノイズを検出し、注入コンデンサを使用してノイズキャンセル電流を電力線に戻します。実効アクティブ容量は、回路のゲインと注入容量によって設定されます。

AEF ICセンシングおよび注入インピーダンスは、小さい部品フットプリントで比較的小さい容量値を使用します。このデバイスには、フィルタリング、補償および保護回路、イネーブル入力が内蔵されています。TPSF12C3/C1-Q1は、EMI測定の対象となる周波数範囲で、CMノイズに対して非常に低いインピーダンスパスを提供します。仕様の周波数範囲の下限（150kHz～3MHzなど）で最大30dBのCMノイズ低減を実現すると、CMフィルタ実装のサイズ、重量、コストを大幅に削減できます。