TMP117デジタル温度センサ

Texas InstrumentsのTMP117は高精度デジタル温度センサです。これは、電子体温計のASTM E1112およびISO 80601の要件を満たすように設計されています。TMP117は較正不要で、±0.0078°Cの分解能、および-20°C～+50°Cの温度範囲で最大±0.1°Cの精度で16ビットの温度の測定結果を提供します。TMP117は、プログラム可能なアラート機能を備えたI²CおよびSMBus™との互換性があるインターフェースを持ち、単一バス上で最大4つのデバイスをサポートできます。一般的な用途に使用できる追加の48ビットメモリを備えたデバイスプログラミング用の統合EEPROMが含まれています。

TMP117の低消費電力は、測定精度に対する自己発熱の影響を最小限に抑えます。TMP117は1.8V〜5.5Vで動作し、標準の消費電力は3.5µAです。

TMP117は、医療以外の用途で白金抵抗温度検出器（RTD）のシングルチップのデジタル代替品として使用できます。TMP117は、クラスAA RTDに匹敵する精度を持ちながら、PT100 RTDに通常必要とされる電力と比較して、わずかな電力しか使用しません。TMP117は、高精度リファレンス、整合トレース、複雑なアルゴリズム、較正など、RTDの複雑さを解消することで設計作業を簡素化します。TMP117ユニットはプロダクション環境で100%テスト済みです。このテストはNISTトレース可能で、ISO/IEC 17025公認標準に合わせて較正した機器を使用して検証されています。