LMX2594広帯域シンセサイザ

Texas InstrumentsのLMX2594は、内部ダブラを使用せずに10MHz〜15GHzの任意の周波数を生成できる高性能の広帯域シンセサイザで、サブハーモニックフィルタの必要性を排除します。-236dBc/Hzの性能指数と高位相検出器周波数を備えた高性能PLLは、帯域内ノイズと統合ジッタを非常に低く抑えることができます。高速N分周器には事前分周器がないため、振幅とスプリアス数が大幅に削減されます。また、整数値境界スプリアスを軽減するためのプログラム可能入力乗算器があります。

LMX2594を使用すると、ユーザーは複数のデバイスの出力を同期させることができます。また、入力と出力の間に確定的な遅延を必要とするアプリケーションも可能です。周波数ランプ発生器は、最大限の柔軟性を得るために、自動ランプ生成オプションまたは手動オプションで最大2つのランプを合成することができます。高速の較正アルゴリズムは、20μsより高速の周波数の変更を可能にします。LMX2594は、SYSREF（JESD204B規格に準拠）を生成または反復するためのサポートを追加し、高速データコンバータ用の理想的な低ノイズクロックソースとなります。この構成では、基板トレースの遅延差を考慮して、微細遅延調整（9ps分解能）が提供されています。

LMX2594内の出力ドライバは、15GHzキャリヤ周波数で7dBmの高い出力電力を提供します。このデバイスは単一の3.3V電源で動作し、オンボードの低ノイズLDOの必要性を排除する統合型LDOを備えています。