DRV10987 3相モータドライバ

Texas InstrumentsのDRV10987デバイスは、パワーMOSFET内蔵の3相センサレス180°正弦波モータドライバで、最大2Aの連続駆動電流を供給することができます。このデバイスは、コスト重視・低ノイズ・外付け部品数が少ないファンおよびポンプアプリケーションに特化して設計されています。

DRV10987デバイスは、6.2Vの低電源電圧でモータに電流を供給します。電源電圧が28 Vを超えると、デバイスのモータ駆動が停止し、DRV10987の回路が保護されます。

DRV10987は、独自のセンサレス制御方式を使用して連続的な正弦波駆動を行い、整流の結果として通常発生する純音の音響を大幅に低減します。このデバイスへのインターフェースは、単純で柔軟に設計されて います。モータは、PWM、アナログまたはI²C入力を通じて直接制御することができます。モータ速度フィードバックは、FGピンとI²Cインターフェースの両方で同時に得られます。

このデバイスには降圧レギュレータが搭載されており、電源電圧を効率的に5Vに降圧して内部回路と外部回路の両方に電力を供給します。3.3V LDOを使用して、外部回路に電力を供給することもできます。スタンバイモード（8.5mA）バージョン（DRV10987S）ではレギュレータの動作は維持されますが、スリープモード（48μA）バージョン（DRV10987D）ではシャットオフされます。

I²Cインターフェースにより、レジスタ内の特定のモータパラメータを再プログラミングし、EEPROMに書き込んで特定のアプリケーションの性能を最適化することができます。DRV10987デバイスは、放熱サーマルパッドを備えた熱効率の良いHTSSOP、24ピンパッケージで提供されています。動作周囲温度は、-40℃〜+125℃に指定されています。