
高速プラグ式I/Oソリューション
プラグ式I/Oインターフェースは、高速入出力相互接続に非常に大きな利点を備えています。TE Connectivity(TE)の高速プラグ式I/O製品には、標準装備のI/Oインターフェースとプラグ式モジュールの柔軟性に加えて、ファイバリンクと銅線リンクのオプション、および様々なデータレートとプロトコルが含まれています。
TEは、プラグ式I/O標準の開発において常にリーダーシップを発揮してきました。TE Connectivityは、より高い帯域幅に向かって急速に変化する市場ニーズに対応するため、これからも新しいプラグ式インターフェース規格開発に取り組み、より高いデータレートでの信号完全性およびEMI性能の優れた設計に必要な専門技術を備えた業界リーダーであり続けます。

マイクロSFP+コネクタおよびケーブルアセンブリ
TEマイクロSFP+コネクタおよびケーブルアセンブリは、現在のSFP+相互接続よりも最大50%小型のフットプリントを介して、通信システムの設計時により大きな構想を描けるように支援してくれます。マイクロSFP+相互接続は、基板コネクタが短くなった分を追加のPCBスペースとして開放する一方で、フェースプレート密度を増大することを可能にします。この製品の設計はまた、信号ルーティングを改善するために強化されており、EMIを最小化し、自動製造プロセスを最適化します。

zSFP+相互接続
TEのzQSFP+相互接続は、業界標準のスケーラブルな設計で28Gbpsのデータレートの向上を提供し、QSFP/QSFP+ケーブルおよびトランシーバとの下位互換性を可能にし、10Gbpsから28Gbpsへのシンプルなアップグレードパスを提供します。相互接続の完全なポートフォリオは、シンプルでカスタマイズ可能な幅広い設計オプションを提供することで、ほとんどの顧客の要件を満たします。
主な特長:
データレートの増加
- 従来のQSFPソリューションの2.5倍のスループット
- 28Gbpsのデータ転送速度
- 100Gbps Ethernet(28Gbps x 4)、および100Gbps InfiniBand(IB)拡張データレート(EDR)要件をサポート
業界標準でカスタマイズ可能な設計
- 工業規格インターフェース
- QSFP+ケーブルおよびトランシーバとの下位互換性
- 10Gbpsでの光ケーブルと銅ケーブルのより高い損失バジェット
包括的なポートフォリオと在庫
- Molex, LLCによるデュアルソースオプション製品が利用可能
- 各種ライトパイプとヒートシンクオプションを含む、ビハインドベゼルケージとスルーベゼルケージを装備
- 豊富な在庫の流通チャンネル
EMI性能を向上
- データレートの向上によりEMIの保護を強化
- 28Gbpsを通じて優れたEMI保護を提供
応用:
- ネットワークインターフェース
- スイッチ
- サーバ
- ルータ
- 無線基地局
- テストおよび測定機器

zQSFP+(zQuad Small Form-factor Pluggable Plus)相互接続システム
TEのzQSFP+(z-Quad Small Form-factor Pluggable Plus)コネクタおよびケージアセンブリは、高速、高密度コネクタを必要とするテレコミュニケーション、データセンターおよびネットワーク市場のアプリケーション向けに設計されました。この相互接続は、25Gbpsから将来は40Gbpsまでのデータレートで4チャンネルの高速差動信号を提供し、100Gbps(4 x 25Gbps)Ethernetおよび100Gbps 4X InfiniBandエンハンスドデータレート(EDR)要件をサポートする予定です。
主な特長:
- QSFP光モジュールおよびケーブルアセンブリと下位互換性
- エンハンスドEMIケージは、優れた熱性能およびEMI保護の提供に寄与
- 1 x 1~1 x 6の連動ケージ
- 熱的に強化されたスタックされた2 x 1~2 x 3のケージが入手可能
- 結合型、ナローエッジ、無加工、および成形したコンタクト形状またはインサートの成形
- 対向接続アプリケーション用に、互い違い配列のプレス嵌合ピン
- ハウジング:高温熱可塑性材
応用:
- テレコミュニケーション:サーバ、スイッチ、アクセスルータとスイッチ、およびセルラーインフラストラクチャ
- データセンター:サーバおよびストレージ
- 医療:診断装置
- ネットワーク:ネットワークインターフェース、ルータ、スイッチおよびストレージ
- テスト/測定機器

QSFP(プラグ式クワッド小型フォームファクタ)
QSFP(またはクアッドSFP)コネクタは、1つのプラグ式インターフェースで4チャンネルのデータを提供します。各チャンネルは最大14Gbpsのデータを転送でき、合計56Gbpsをサポートします。これらのインターコネクトは、SFP+インターコネクトの3倍の密度を備えています。QSFP製品ファミリには、様々なヒートシンクとライトパイプのオプションを備えたシングルおよびギャング構成のケージが含まれています。コネクタは38極の高速SMTコネクタです。空のポートにはEMIプラグが用意されています。

プラグ式小型フォームファクタ(SFP)
TEのSFP+相互接続ファミリは、最大16Gb/sの速度でデータを転送するように設計されています。このポートフォリオは、20極のSMTコネクタと複数の構成のケージを備えており、エラストマガスケットまたは強化されたEMIスプリングを備えており、より高いデータレートでのEMI封じ込めに対応します。SFP+相互接続ファミリには、性能をさらに向上させるために、熱およびEMIで強化されたスタック構成も含まれています。

SFP+(プラグ式小型フォームファクタ)
TEのSFP+製品ファミリは、プラグ式小型フォームファクタ(SFP)相互接続の用途を最大10Gbpsまで拡大します。このシステムは、SFF(小型フォームファクタ)仕様SFF-8431の性能要件を満たし、8G Fiber Channel、10G Ethernet、InfiniBand™規格およびFiber Channel over Ethernet(FCoE)アプリケーションをサポートします。SFP+製品ファミリは、ケーブルアセンブリ、ケージおよびコネクタを含みます。
TEのSFP+ダイレクトアタッチ銅ケーブルアセンブリは、短距離通信アプリケーションにおいて光ファイバを使ったものよりもコスト効率の高いソリューションを提供します。この設計により、各方向に最大10Gbpsのシリアルデータ伝送が可能です。編組ケーブル圧着およびEMIスカートの機構設計により、EMI放射を抑圧します。低消費電力により、SFP+銅ケーブルアセンブリは、ラック内またはラック間のアプリケーション向けの経済的なソリューションを作成することに寄与します。パッシブおよびアクティブ両方の銅ケーブルアセンブリが入手可能です。
パッシブケーブルアセンブリ設計では、そのケーブルアセンブリ内での信号増幅はありません。パッシブSFP+銅ケーブルアセンブリが利用される場合、電子式分散補償(EDC)は一般的にホスト基板設計に使用されます。EDCにより、パッシブケーブルアセンブリの長さの延長が可能です。業界標準のEEPROMシグネチャにより、ホストシステムは、パッシブ銅ケーブルと光ファイバのモジュールを区別することが可能です。
アクティブケーブルアセンブリでは、そのアセンブリ内に信号増幅と等化機能を内蔵するように設計されています。アクティブ銅アセンブリは、一般的にEDCを採用しないホストシステムで使用されます。また、アクティブSFP+ケーブルアセンブリは、Rx LOSおよびTx Disable機能を組み入れています。パッシブケーブルと同様に、業界標準のEEPROMシグネチャにより、ホストシステムは、アクティブ銅ケーブルと光ファイバのモジュールを区別することが可能です。
主な特長:
- MSA SFF-8431
- 最大10Gbpsのシリアルデータレートをサポート
- 光ファイバアセンブリに対する低コストの代替
- 低消費電力
- 改善されたEMI抑制
- 24AWG~30AWGのケーブルを使用可能
- 引くと解放される格納式ピンラッチ設計
応用:
- スイッチ
- ネットワーキング:サーバ、ルータおよびハブ
- 企業用ストレージ
- 電気通信機器
- ネットワークインターフェースカード(NIC)
EEPROMは、NECエレクトロニクスの商標です。
InfiniBand™は、INFINIBAND Trade Associationの商標です。

XFP 10ギガビットシリアルのプラグ式製品
XFPは、優れたEMI封じ込み用のガスケット、上部取付熱放散用ヒートシンク、直感的なラッチシステム、およびSFPコネクタ設計に基づく30極SMTコネクタを特長とするケージ/コネクタ/モジュールのシステムです。またTEは、より低コストの短距離通信アプリケーション向けにXFPポートに直接挿入する銅ケーブルアセンブリを提供しています。この技術は、シリアル電気信号を外部のシリアル光信号または電気信号に変換し、OC192/STM-64、10x Fiber Channel、G.709、および10G Ethernetをサポートできる十分な柔軟性を持っています。

CFP対応Ethernetコネクタおよびコンポーネント
この相互接続システムは、IEEE 802.3ba仕様をはじめその他の開発中のテレコムプロトコルにより要求される、40Gb/sおよび100Gb/sをサポートします。CFPコネクタは、マルチチャンネルを特長とし、各チャンネルは、現行の10Gb/sインターフェースより優れた電気性能で10Gb/sをサポートします。
このコネクタインターフェースは、光トランシーバの供給業者により一体化されたプラグコネクタ、およびホスト基板レセプタクルコネクタより構成される2ピースのソリューションです。完全なソリューションを提供するための追加ホスト基板コンポーネントには、レセプタクルカバー、ガイドレール、外部ブラケットアセンブリ、バックプレートおよび上部取付ヒートシンクがあります。この統合システムは、CFP MSA光トランシーバおよびOEMホストラインカードの厳しい要求を満たすために必要な機械的性能、EMI性能および熱性能を提供します。

CXPコネクタおよびケージアセンブリ
TEのCXPコネクタおよびケージアセンブリは、10Gbpsデータレートで12チャンネル提供し、ワンピース圧入アセンブリに150Gbpsのトータル帯域幅を実現します。TEのCXPシステムは、InfiniBand CXP 12x QDRおよびIEEE 100Gbps Ethernet規格に対応し、プラグ式銅ケーブルまたは光ケーブルのオプションが可能です。このシステムは、ベゼル開口部のEMIガスケットおよびプラグとレセプタクル間の封じ込め用のEMIスプリングを備え、高速データ環境でのアプリケーション用に設計されています。このシステムは、ホスト基板にワンステップでの配置が可能で、いろいろなヒートシンク、光パイプおよびEMI/ダスト対応のプラグオプションが付属しています。改良フットプリント、デュアルソースのフットプリントにより、クロストークの減少と電気性能を向上します。
またTEは、CXPトランシーバをCXP、QSFP+およびSFP+トランシーバに相互接続を補完するCXPファイバパスを備えた光ファイバケーブルアセンブリを提供します。すべては標準製品としてOM2およびOM3ファイバで利用でき、ご要望によりOM4ファイバも使用できます。
主な特長:
- 標準CXPインターフェースは、InfiniBand CXP 12x QDRおよびIEEE 100Gbps Ethernetに対応
- ワンピース圧入アセンブリで120Gbpsのトータル帯域幅用に10Gbpsのデータレートの12チャンネルを提供
- デュアルソース、改良フットプリント(EF)により、クロストークを低減
- プリアセンブル(ワンピース)コネクタおよびケージアセンブリは、基板にワンステップで配置
- ベゼル開口部のEMIガスケットおよびプラグとレセプタクル間のEMI封じ込みのためのEMIスプリング
- CXPケージは、belly-to-belly実装に適応(基板の両側に適用可能)
- お客様のアプリケーションに適合するいろいろなヒートシンク、光パイプおよびEMI/ダスト対応プラグのオプションを提供
応用:
- コントローラカードおよびサーバ
- ネットワークスイッチ
- ルータ
- ストレージデバイス
- ダイレクトアタッチトストレージ(DAS)
- ストレージアタッチトネットワーク(SAN)
- ネットワークアタッチトストレージ(NAS)
TE ConnectivityおよびTE connectivity(ロゴ)は商標です。
zSFP+およびzQSFP+はZXP®ファミリのコネクタの一部で、ZXP技術を使用します。ZXPは、Molex、LLCの商標です。