FILシリーズ/SFP2シリーズ EMCフィルタ

Phoenix Contactは、同社の電磁両立性（EMC）フィルタファミリにFIL-1S、SFP2、TTC-6-SFPコンポーネントを追加しました。EMCとは、電気機器と電子機器、および周辺環境の電磁ノイズとの相互作用を指します。EMCフィルタは、通常動作時や故障時に機器から発生する高周波ノイズを減衰させます。

従来の汎用フィルタは、EMCフィルタ市場全体のごく一部をカバーしているに過ぎません。Phoenix ContactのFIL-1SおよびSFP2フィルタは、本質的に以下の特性を持つ製品を探している装置ユーザーのニーズを満たします：

• インラインノイズフィルトレーション回路
• 電気的ノイズ障害や有害なサージに対するユニバーサル保護を実現するコスト効率の良いIP20定格EMCフィルタ
• プラスチック製（FIL-1S用）または金属製（SFP2用）ハウジング
• DINレール実装
• フィルタレーション要件が必要で、フィルタ特性に標準的な要件が課される標準的な単相電源回路保護アプリケーション（FIL：ACまたはDC、SFP2：ACのみ）に好適
• さらに、SFP2フィルタは、フィルタ回路の入力側と出力側の両方に過電圧サージ保護を内蔵しています。

DINレール実装可能な汎用EMCフィルタは、ライン結合の高周波ノイズから高感度機器を保護します。これらの装置は、電源ラインの高周波ノイズにさらされる基本的な電気設備向けに設計されています。影響を受けやすい機器の近くに設置することで、影響を受けやすい機器が受ける妨害を制限します。これにより、機器の早期故障や耐用年数の短縮、計画外のダウンタイムを防ぐことができます。

周波数コンバータ、スイッチング電源、照明システムドライバは、しばしば電力システムにおける干渉源となります。一部のEMC干渉は、特殊なフィルタ回路によって干渉源で直接軽減されます。しかし、残った干渉は電源ラインや制御ラインを介して伝搬し、増幅される可能性があります。これは、コントローラ、電源、センサ、アクチュエータに予測できない影響を与える可能性があります。当社のフィルタは、影響を受けやすい機器や高感度なエンドデバイスの直前での干渉を制限します。

FIL-1Sは従来型のインラインフィルタで、単相120V～240VのAC/DC電源回路に取り付けます。この製品は高周波ノイズの干渉から機器の負荷を効果的に保護します。

SFP2フィルタには、120Vおよび240V単相AC機器の負荷をさらに保護するサージ保護回路が搭載されています。従来のフィルタは高周波ノイズ障害から保護するだけで、過渡的なサージ事象を十分に保護することはできませんでした。今日の高度な電気機器/電子機器の負荷を両方の電源異常から完全に保護するには、追加のサージ保護コンポーネントが必要です。SFP2フィルタは、高周波ノイズ干渉と過渡過電圧の両方から効果的に保護するように設計されています。これらの製品は、フィルタレーション回路の入力側と出力側の両方に過渡過電圧保護回路を搭載し、現代の機器の動作と信頼性を悩ませるノイズやサージ異常に対して最高レベルの保護を提供します。

* ULおよびCSA認証は120Vバージョンにのみ適用

TTC-6-SFPフィルタもノイズ保護とサージ保護の両方を提供しますが、こちらは幅6.2mmのスリムなパッケージです。この普遍的に受け入れられる干渉抑制フィルタは、信号ラインで発生する高周波ノイズ干渉を減衰させると同時に、データ通信を妨害するサージ電圧を放電します。