高い信頼性を実現

接続から制御まで、Phoenix Contactは制御システムに必要な信頼を与えてくれます。品質と革新に対する私たちの長年の取り組みは、今日の非常に複雑な製造業界で成功するための安心と競争力を提供します。

制御キャビネットの設計者は、市場での競争力を維持するために、常にソリューションを再考する必要があります。革新の実績を持つPhoenix Contactは、こうしたシステム設計の継続的な進化をサポートするための完璧なパートナーです。

COMPLETEラインアプローチにおけるハードウェアとソフトウェア間の調整された相互作用により、初期設計から実装、アプリケーションの信頼性の高い実行と操作まで、プロセスが合理化されます。

  • 電源の信頼性
  • 安全性
  • コネクティビティ
  • ネットワーキング
  • 信号の切り替えと調整
  • オートメーションと制御
  • 作業現場の生産性

基本をおろそかにしてはいけません。制御システムがどれほど洗練されていても、「ラインダウン」の状況は1つの電力外乱だけで発生します。真の電力信頼性には、サージと過電流に対する保護、冗長性とバッテリバックアップを提供しながらのACからDCへの変換、障害の監視、およびエンドデバイスへの電力の分配が含まれます。これらの4つの要素を組み合わせることで、信頼性の高い制御システムを構築するための基盤が提供されます。

過渡過電圧保護

電源システムは、常に過渡現象には対して脆弱です。こうした現象は避けられませんが、前もってサージ保護を適用しておけば、電源の信頼性を最大限高めることは可能です。Phoenix Contactでは、システムを最高レベルで保護しながらメンテナンス時間や長期的な保有コストを削減できる高機能セット製品を、豊富なオプション付きで提供しています。また、機能を最小限に抑えたアプリケーション向けの基本的な保護製品も用意しています。

DINレール電源

Phoenix Contactでは、どのような設計にも合うように、様々な特性を備えた幅広い価格の電源シリーズを用意しています。他に類を見ない機能セットを始めとするPhoenix Contactのプレミアムブランドは、優れた機能に加えて高度な診断機能と頑丈な設計を備えています。また、同様に高品質ながら、機能を標準的なセットや必要最低レベルのセットに抑えた電源も用意しています。

回路過電流からの保護

電源システムの稼働時間を維持するには、故障回路をすばやく取り除かなければなりません。Phoenix Contactでは、短絡や熱的過負荷から回路を保護する製品を豊富に取り揃えています。回路ブレーカやヒューズにより、保護機能を制御システムへ容易に組み込み、全体の動作効率やシステムの信頼性を高められます。

配電

シンプルな端子ブロックとブリッジングによるアプローチを用いる場合でも、配電モジュールの方が適している場合でも、Phoenix Contactのソリューションなら時間と費用を節約できます。また、キャビネット外部のデバイスへの電力供給用に、分散配置したデバイスへの配線を簡略化できる、電力供給効率の高い様々なセンサとアクチュエータの構成も用意しています。

監視および測定

マシンとプロセスを絶え間なく監視することで、装置の状態の変化を迅速に検出できます。これにより、メンテナンスの計画を行うとともに、損失の大きな不慮の電源遮断を完全に防ぐことができます。Phoenix Contactでは、電圧トランスデューサや電流トランスデューサ、ロゴスキコイルソリューション、電力量計をはじめ、お客様の電源システムの信頼性を高めるモニタ製品を幅広く取り揃えています。

マシンの安全性とは、OSHA規則だけを意味するものではありません。安全対策を適切に施行すれば、生産性、稼働時間、収益性を高めることができます。マシンや生産セルの製造の柔軟性を損なうことなく、安全対策を実施しましょう。キャビネットに安全対策を組み込んで適切に構成すれば、マシンの追加や配置替えを制限なく動的に行えるようになります。

基本的な安全コントローラ

標準的な安全センサを複数使用するアプリケーションや、高度な安全機能や独自の安全機能が求められるアプリケーションには、安全コントローラが最適です。Phoenix Contactの完全無料のソフトウェアを使用すれば、事前構成済みの機能ブロックをドラッグアンドドロップするだけで安全ロジックを構成できます。ロジックの構成後は、ネットワークゲートウェイモジュールを接続することで、Modbus TCP、EtherNet/IP、PROFINET、PROFIBUSの各種プロトコルからステータスビットを取得してオンラインで安全性を確認できます。

安全リレー

Phoenix Contactでは、コイル電圧の範囲と接点数の種類に富んだ従来の安全リレーから、1つ、2つ、または3つの安全センサ(Eストップ、ゲート、光カーテンなど)を独立して接続可能な多機能安全リレーまで、あらゆる安全対策に適した安全リレーを取り揃えています。安全回路のスイッチングを安全に行うには、Phoenix Contactにお任せください。

本質的安全アイソレータ

本質的安全アイソレータは、安全な場所にある制御デバイスと危険な場所に置かれた現場レベルのデバイスの安全なリンクです。これらの製品は、電気的な絶縁を維持する必要のある測定値と制御信号について業界最高レベルの精度を備えています。本質的安全アイソレータは、制御デバイスと現場レベルのデバイス間のリンクとして、クラスI、ディビジョン1、ゾーン0までの爆発の危険性のある領域で安全な電力制限として機能します。Phoenix Contactでは、アナログ入力、アナログ出力、デジタル入力、デジタル出力、温度の基本機能をすべて備えたバージョンを提供しています。12.5mm幅のMACX Ex本質的安全アイソレータ製品には1チャンネルと2チャンネルのものがあり、すべての製品で簡単に電力ブリッジを構成できるユニークなTバス接続システムを採用しています。

良好な結線は当たり前のものではありません。制御キャビネットの電線はすべて、理由があって配置されています。プッシュイン、バネ、ネジ、IDC、リングラグや圧着によるこうした電線の信頼性は、終端処理の質の信頼性と同程度にしかなりえません。Phoenix Contactには、約1世紀にわたり信頼できるパートナーとして確実な結線を提供してきた実績があります。

端子ブロック

Phoenix Contactは、およそ100年前に史上初のモジュール式端子ブロックを発明して以来、常にイノベーションを継続してきました。現在では、ネジ、バネ、プッシュインをはじめとする様々な接続技術により、あらゆる産業用アプリケーション向けに端子ブロックを提供しています。こうしたイノベーションにより、ジャンパ、ブリッジ、マーカなど端子ブロックの設置を簡単にするアクセサリも多数生み出しています。Phoenix Contactのプラグアンドプレイ方式でI/O信号を管理可能な端子ブロックファミリを増設すれば、面倒な2点間配線の手間がなくなり、ほとんどのPLC、DCS、モーションコントローラへ短時間で接続を行うことができます。

リレースイッチング

Phoenix Contactでは、ディスクリート信号か高電力スイッチングかにかかわらず、お客様のアプリケーションのニーズに対応可能なリレー、コンタクタ、モータスタータを包括的に取り揃えています。多様なパッケージの電気機械式リレーとソリッドステートリレーを、数百種類からお選びいただけます。高電流のニーズ向けに、最大で従来の10倍の寿命を誇るコンタクタとモータスタータ製品も提供しています。

アナログ信号の絶縁および変換

Phoenix Contactの業界トップレベルの信号調整なら、温度感知や液面検出でよく見られるアプリケーションでアナログフィールド信号の絶縁や変換を安全に行えます。アナログ信号コンディショナでは、標準的なアプリケーション向けの機能が豊富な細幅バージョンと、危険な環境や爆発性の環境への設置に適したバージョンを取り揃えています。

パネルエントリ

キャビネットの壁にケーブルを通すのは非常に困難です。Phoenix Contactでは、多様な機能要件や環境要件に対応した貫通コネクタを豊富に用意しています。Phoenix Contactのコネクタは高い耐久性を誇り、非常に過酷なアプリケーションでも信頼性の高い脱着点を実現します。固定接続では、グランドを利用して各ケーブルを設置してください。単一のカットアウトにケーブルを複数通す場合は、ケーブル導入システムをご利用ください。

フィールド接続

近接スイッチ、光電センサ、リミットスイッチなどのセンサやアクチュエータでは、M12およびM8丸型コネクタが業界標準となっています。Phoenix Contactでは、こうした電源信号、データ信号、制御信号の接続向けに既製の結線部品を取り揃えています。ピグテールセンサを使用した旧式のシステムでは、フィールド配線コネクタを容易に終端して、簡単に取り外し可能な接点を追加できます。入力を多数備えたシステムに対応するため、センサボックスでは信号をその場で合成して制御キャビネットへ戻すホームランケーブルの数を抑えることにより、結線を簡略化しています。

IIoTとビッグデータによって推進されている最新の工場は、ネットワークトラフィックの増加と、それに続く内部および外部の脆弱性とリスクを引き起こしています。復元力のあるネットワークインフラストラクチャは、スイッチ、セルラーおよびワイヤレス無線、セキュリティアプライアンスを正しく選択することから始まり、効率的で復元力のある通信を最大化し、安全なリモートアクセスを可能にし、ネットワーク侵害を防ぎます。

Ethernetスイッチ

Phoenix Contactでは、様々なポート数、フォームファクタ、ファイバ機能の非管理型Ethernetスイッチを取り揃えています。カメラやRFIDリーダといったデバイス用のPoE(Power over Ethernet)を、お使いのネットワークトポロジへ簡単に統合できます。さらに、多様な管理型Ethernetスイッチを使用すれば、ネットワーク全体のデータトラフィックを管理し、冗長化やネットワーク診断機能などの高度な機能を利用することも可能です。

ワイヤレスEthernet

Phoenix ContactのWLANテクノロジーでは802.11nテクノロジーを採用し、HMIのリモートアクセス、新規PLCコードのアップロードおよびダウンロード、ビデオ監視などの一般的な産業用アプリケーションに最適な最大300Mbpsの通信速度を実現しています。フォームファクタについては、堅牢なIP20 DINオプションと、筐体や無人搬送車へ取り付けられるよう設計されたIP65オプションの2種類が利用可能です。

ネットワークセキュリティ

人間やマルウェアによる不正アクセスからシステムを保護しましょう。Phoenix Contactの産業用ルータは、柔軟性に優れた高性能な高速ファイアウォールでネットワークを保護します。これらのルータには先進的なネットワーク機能が搭載されているため、IT部門の手を借りることなく、社内ネットワークに産業ネットワークを安全、簡単に接続できます。

ワイヤレスI/Oおよびシリアル

信用のあるワイヤレス技術により、簡単かつ確実なI/Oデータおよびシリアルデータの送信を実現します。配線のコストが非常に高い場合や、ケーブルの敷設が望ましくない場合には、Phoenix Contactのシンプルなワイヤ交換オプションであるRadiolineを利用すれば、コスト効率に優れたワイヤレスソリューションを手軽に実現できます。

すべての信号には特定の目的があり、すべての信号が同じであるとは限りません。また、システムでの目的を果たすために、信号を分離、増幅、または変換する必要がある場合もあります。アナログ信号、デジタル信号、およびモータはすべて、信号が確実に機能するために適切な製品を必要とします。

システム可視化

Phoenix Contactでは、PLCおよびPACへの接続を簡素化する、EtherNet/IPおよびPROFINET対応のHMI操作パネルを提供しています。無料のプログラミングソフトウェアを使用することでユーザーフレンドリな画面を設計でき、警告、傾向測定、ログ記録、レシピ処理などの高度な機能にも対応できます。ネイティブなRS Logixファイル形式を使用することで、マウスを数回クリックするだけでアセットタグをインポートできます。

Ethernetスイッチ

Phoenix Contactでは、あらゆるレベルのコンフォーマンスクラスに対応したPROFINET RTアプリケーションおよびIRTアプリケーション向けのEthernetスイッチを提供しています。これらのスイッチは、デバイスアドレス指定用の検出および構成プロトコル(DCP)、利用可能なデバイス固有プロファイルによるPROFINETデバイス(PDEV)サポート、およびトポロジ検出用のリンク層検出プロトコル(LLDP)により、すべてのPROFINET自動エンジニアリングシステムに対応した最適展開、統合機能を備えています。高速メディア冗長プロトコル(MRP)リングが一体化されているため、接続障害が発生した場合でもネットワークが故障したり、制御プロセスに悪影響が及んだりすることはありません。エントリレベルの管理型Ethernetスイッチでは、基本的なネットワーク冗長性、トラフィック処理、およびデバイスの情報をネットワークに提供します。高度なEthernetスイッチにはコモンインダストリアルプロトコル(CIP)プロファイルが備わっており、EtherNet/IP制御システムにネットワークの診断情報と構成情報を直接提供できます。こうした診断情報と構成情報によりシンプルなプラットフォームでネットワークの問題を特定できるため、「ITの専門家」でなくても迅速に対策を講じることが可能です。

リモートI/O

Phoenix ContactのリモートI/Oを使用すれば、EtherNet/IPにより中央制御キャビネットのPLCロジックを施設中に配置したI/Oステーションへ展開できます。キャビネットにはIP20オプションが実装されており、IP67オプションはM12防水コネクタを使用することでマシンに直接実装可能です。フリーウェアとして提供されているEtherNet/IPプロトコルサポートにより、リモートI/OをRS Logix環境へ簡単に統合できます。

制御キャビネットの心臓部はロジックプラットフォームです。OEMや制御エンジニアの方にとって、マシンを小型化、高機能化、高速化するのは決して容易ではなく、また過去の知識や仕様にのみ基づいたコントローラや装置を使わずにこうしたマシンを構築するのは困難でした。産業用PCとHMIおよび拡張性のあるコントローラを使用すれば、機能を効率化して装置やコストを削減するとともに、次世代のインテリジェントマシン制御オートメーションを導入できるようになります。

HMIおよび産業用PC

Phoenix Contactの産業用PCには、様々な性能クラス、画面サイズ、ブラインドノード構成などのフォームファクタのバージョンがあります。高性能なCPUを搭載したファンレス設計で、非回転であり、オプションでソリッドステートドライブも利用可能なため、非常に過酷なアプリケーションでも高い信頼性と堅牢性を発揮します。HMI操作パネルは、広い動作温度に対応した直射日光下でも見やすいバージョンなど種類が豊富であり、サードパーティ製のPLCへ容易に接続してプログラミングできます。これにより、マシンの重要な情報を確認して簡単な作業を行えます。

プログラム可能コントローラ

Phoenix Contactのプログラム可能ロジックコントローラ(PLC)は、シンプルなRTUやデータロガーから、極めて過酷なアプリケーションに対応したバンプレスで冗長性のある高性能オートメーションパッケージにまで拡張可能です。制御システムのプログラミングは、IEC 61131に準拠したPC WORXエンジニアリング環境で行います。PC WORXのDiag+などの診断ツールにより、ユーザーと技術者がともに、実行中のシステムの情報をこれまでになく詳細に確認できます。

スタンドアロンコントローラ

Phoenix Contactのプログラム可能リレーシステムは、従来のマイクロコントローラに代わるユニークなコントローラです。Phoenix Contact独自のアプローチで、ロジック回路を搭載したアダプタと8個の端子ブロックリレーを組み合わせました。これにより、I/Oポイントを16個備えたブロックを実現しています。I/Oポイントは48個まで拡張可能であり、すべての点から交換可能リレーにアクセスできます。リレーが故障した場合には、コントローラ全体ではなくリレーを交換するだけで済みます。本プログラム可能リレーシステムは、スタンドアロンのオートメーション作業に最適です。

時間は貴重です。制御キャビネットの構築に使用されるツールとリソースは、コストを制御するための鍵です。設計ソフトウェア、マーキングシステム、産業用ツール、ワイヤ管理、およびキャビネットアクセサリは見過ごされがちです。これらの製品を慎重に検討することで、エラーと生産時間が削減され、あらゆる製造現場の最終的な収益性に直接つながります。

プランニングおよびマーキングソフトウェア

生産性向上の第一歩は、キャビネットを適切に設計することです。Phoenix ContactのDINレール設計およびマーキングソフトウェアパッケージは、Phoenix Contactのプリンタすべてで動作します。このため、DINレール部品の設計、構成品へのアクセサリの追加、自動補正を簡単に行って、必要な終端カバーおよび終端クランプをすべて備えた適切なレイアウトを作成できます。

IDシステム

印刷に関しては、Phoenix Contactは量の大小を問わずに端子ブロック、ワイヤ、装置のマーキングが可能なあらゆる卓上用および携帯用のIDプリンタを取り揃えています。卓上用シリーズには、レーザ、紫外線、熱転写技術を使用した製品などがあります。オフィスから作業現場まで、お客様のすべての印刷ニーズに対応しています。

産業用ツール

Phoenix Contactでは、ワイヤ終端という骨の折れる作業など、制御キャビネットの組み立てのあらゆる側面で役立つツールを多数提供しています。手動式および半自動式のワイヤ切断ツール、ストリッピングツール、フェルール圧着ツールを豊富に取り揃えています。Phoenix Contactの電動ベンチ式デバイスなら、手作業を減らせるだけでなく、損失を抑えることも可能です。キャビネットの部品の取り扱いはすべて、Phoenix Contactの工具にお任せください。

ケーブル管理および配線

大量のワイヤを系統的にすばやく設置できます。ご注文しやすいよう、細幅のフィンガチャンネル配線ダクトと対応カバーを1つの部品番号で提供しています。さらに、プラスチックおよびステンレス製のオプションを備えた結束バンド、ケーブル配管、保護ホースも豊富に取り揃えています。

アクセサリ

キャビネットの構成部品の数を減らし、明るさを高めるには、アクセサリが必要になります。Phoenix Contactのキャビネット用LED照明を使用すれば、照明の少ない場所でも視認性を高め、メンテナンスを簡単に行うことができます。UL 508コンセントには、シングルタッチまたはデュアルタッチ式の安全ボックスが一体化されています。これらのコンセントを取り付け可能なDINレールも、ステンレス鋼、アルミニウム、銅、クロメート、亜鉛メッキのものを豊富に用意しています。