SYNIOS SFH 4775Sエミッタ
ams OSRAM SYNIOS SFH 4775Sエミッタは、目に見える赤い光を除去しながら、カメラやセンサに対しては強い光を提供
ams OSRAMの波長940nmのIR SYNIOSポートフォリオ用拡張装置は、夜間でも赤く光らず、明るい太陽光の下でも高コントラストの、コンパクトなセンシングを可能にします。赤外線照明用のほとんどのLEDは850nmで発光します。カメラの感度はより長い波長と比較して850nmでは非常に高くなりますが、LEDのかすかな赤い光が見えると迷惑であったり望ましくない場合があり、映画館、夜行列車、飛行機などの非常に暗い環境では特にそうです。
940nmの波長を使用することにより、SYNIOS SFH 4775Sは目に見える赤い光を除去しながら、カメラやセンサに対しては強い光を提供します。これまで、赤外線カメラの感度は、850nmの光源に対して最適化されていました。カメラは940nmなどのさらに長い波長範囲での感度が高くなるようにさらに開発されており、システムの総合的なパフォーマンスが向上しています。
850nmに対する940nmのその他の重要な長所として、屋外の環境光の下では自然に減衰します。大気中の水分が940nmの波長を吸収し、明るい太陽光であっても、940nmの放射は他の波長より大幅に減衰します。つまり、センサまたはカメラで昼光フィルターを使用することにより、カメラの感度は850nmより940nmの方が低くても、940nmの照明ではコントラストとSN比を大幅に向上させることができます。940nm LEDの照明では太陽の迷光による干渉がなく、全体的な感度が向上します。
可能性のある用途としては、ユーザの顔や目を明るく均一に照明することが特に重要である顔認識や、視線追跡システムなどです。
SFH 4775Sは、 1Aで1,150mW、1.5Aで1,750mW(DC動作の最大定格)、3.0Aで3,100mW(バースト動作の最大定格)という出力で、優れたパフォーマンスを提供します。
SFH 4775Sの設置面積は、850nmバージョンおよび可視光(白、黄、青、赤)SYNIOSバージョンと同じです。わずか2.0mm x 2.75mm x 0.6mmという寸法のSYNIOSファミリは、スペースが重要な用途に最適です。SYNIOSファミリには光学装置は含まれません。このようにコンパクトな寸法とフラットな上面により、要件に合った発光チップのほとんどすぐ上に非常にコンパクトな二次光学装置を取り付けることができます。光学的シミュレーションファイルはams OSRAMのホームページからダウンロードできます。
SYNIOS SFH 4775Sは、ams OSRAMの既存の生体認証IRED 2D顔認識用ポートフォリオに最も新しく追加された製品です。このIR LEDは、やはり初期カスタマプロジェクトに利用可能なams OSRAMの可視光LED SYNIOS P2720ポートフォリオに対する完璧な補完製品です。